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β-グルカンが豊富な大麦摂取で免疫機能が向上・盲腸と血清のslgAを増やすことを発見/はくばく、大妻女子大学

株式会社はくばくは、大妻女子大学と共同研究を行い、大麦の摂取による腸内細菌叢の変化が免疫機能向上に役立つことを示す初の研究成果が得られました。これまでも大麦の健康効果として、素材の持つ豊富な食物繊維による食後高血糖の抑制やコレストロール値の低下、排便促進、内臓脂肪の蓄積抑制といった多彩な効用が知られていました。

今回新たに、大麦の摂取が高脂肪食摂取時におけるslgA(分泌型免疫グロブリンA)(1)の分泌レベルを上げることを確認し、腸内細菌叢の変化が免疫機能の向上に寄与することが示唆されました。

過去にはオーツ麦のβ-グルカン(2)が免疫細胞を活性化するといった報告もありますが、ほとんどが抽出したβ-グルカンを用いており、大麦を食品として摂取した場合の免疫系への影響に焦点を当てた研究はこれまでほとんどありませんでした。

なお、同研究はNutrients誌(Nutrients 13,3,907,2021, DOI: 10.3390/nu13030907)に掲載されました。

※詳細は大麦に関する研究や大麦研究にも応用可能な最新情報を発信している「大麦ラボ」サイトでも掲載(http://mugi-lab.jp/)

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◎ 研究方法・結果
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4週齢のC57BL/6J系の雄マウスを11日間予備飼育した後、高脂肪食(脂肪エネルギー比50%)に高β-グルカン大麦の一品種である「ホワイトファイバー」の粉を添加した餌を与える群(HGB)、セルロースを添加した餌を与える群(C)に分け、各群8匹を90日間飼育。総食物繊維量はどちらも5%となるように調整した。

飼育期間終了後の盲腸および血清中のsIgA濃度はCと比べHGBで有意に高かった。(図1)盲腸内の短鎖脂肪酸(3)や有機酸の濃度で、Cに比べてHGBで有意に高かったのは、総短鎖脂肪酸、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、乳酸、コハク酸だった。
盲腸内の総細菌数はCに比べてHGBで有意に多く、門レベルではBacteroidetes、Firmicutes、
属レベルではBacteroides、Bifidobacterium、Lactobacillus、Atopobium cluster で菌数が有意に多かった。

また、回腸におけるIL-10の mRNAの発現レベルはCに比べてHGBで有意に高かった。盲腸と血清中のsIgA濃度と、腸内細菌数および短鎖脂肪酸や有機酸などの腸内発酵代謝物の増加には正の相関があることも確認。大麦の摂取による腸内細菌叢の変化が免疫機能の向上に寄与し、高脂肪食摂取時におけるsIgAの分泌レベルを上げることが示唆された。

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◎ 研究背景・目的
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大麦のβ-グルカンは、腸内細菌による発酵を介して短鎖脂肪酸の産生を促すと考えられています。
短鎖脂肪酸は、免疫系を刺激し、抗炎症作用の調整に寄与すると考えられており、大麦の摂取による腸内の短鎖脂肪酸量の増加は、腸由来の免疫機能を強化すると予測されていました。

オーツ麦のβ-グルカンの投与がマウスの腸の白血球と腸の上皮細胞を活性化することが示唆されるといった先行研究※1はありましたが、多くの研究はβ-グルカンの抽出物を用いて行われており、大麦を食品として摂取した場合の免疫系の変化に焦点を当てた研究は、これまでほとんどないのが現状でした。
同社では抽出物ではなく、日常の食卓に取り入れられる食品を多く取り扱っています。そこで、抽出物ではなく食品ベースでの大麦の研究を行いました。

※1 Nutr Res 30, 1, 40–8, 2010

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◎ 同研究を受けて今後の展開
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大麦には食後血糖値の抑制やコレステロール値の抑制、排便促進、内臓脂肪の蓄積抑制といった多彩な効用が知られていました。コロナ禍における外出自粛などの影響で健康意識へのニーズが高まっています。
今回、免疫系への新たな効果の可能性が明らかとなりました。今後はヒトでの効果を検討し、商品開発に活かしていきたいと思います。

【用語解説】
(1)slgA(分泌型免疫グロブリンA)
唾液、鼻汁、汗、および乳汁などの分泌液に存在し、病原体の粘膜侵入の阻止や毒素の中和作用をもつことから、粘膜免疫の主体とされています。

(2)β-グルカン
水溶性食物繊維。水に溶けてゲル状になる食物繊維。腸内環境を整えます。

(3)短鎖脂肪酸
ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵することにより生成されます。腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を抑制する、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進する、ヒトの免疫反応を制御する、などさまざまな機能があることが知られています。

~大麦には水溶性の食物繊維がたっぷり~
食物繊維は水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」に大別され、それぞれに特徴的な働きがあります。どちらもバランスよくとりたいですが、水溶性食物繊維を多く含む食品は限られています。食物繊維の摂取源としておなじみの野菜や果物、いも、豆、ナッツ、きのこなどに多いのは不溶性食物繊維で、これらから水溶性食物繊維を十分にとるのは難しいと考えられます。大麦は身近な食材で無理なく一定量の水溶性食物繊維をとれる食材です。

※はくばく『大麦ラボ』http://mugi-lab.jp/contents/index14.php
大麦BASIC「たっぷり含まれる2種類の食物繊維とその働き」より

【詳細は下記URLをご参照ください】
株式会社はくばく/PRTIMES 2021年4月14日発表
株式会社はくばく 公式サイト
大妻女子大学 公式サイト

2021年04月14日 18:32

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