仕事依存症の人は精神障害になりやすい? 【海外ニュース】

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仕事依存症の人は精神障害になりやすい?

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仕事依存症(ワーカホリック)の人は、仕事と生活のバランスが取れている人に比べ、不安障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、強迫性障害(OCD)、うつ病などの精神障害を抱えやすい傾向がみられることが、新たな研究で示された。

研究筆頭著者であるベルゲン大学(ノルウェー)のCecilie Schou Andreassen氏は、「医師は、仕事依存症の人が成功しているように見えたとしても、精神障害がないと思い込んではならない」と述べている。ただし、今回の研究では因果関係について深く検討していないため、精神的健康と過労がどのように関連するのかは明らかにされていない。また、忙しく働く人を仕事依存症であると決めつけるべきではないが、その区別は分かりにくいという。

今回の研究では、1万6,500人弱の働く成人(男性約6,000人、女性約1万500人、平均37歳)を対象に調査を実施した。以下のような質問への回答に基づき、8%が仕事依存症と判定された。

・どうすれば時間の制限なくもっと仕事ができるかを考えている。
・仕事を禁じられるとストレスを感じる。
・他の人から仕事を減らすように言われたが、聞き入れなかったことがある。
・働きすぎて健康に悪影響が出たことがある。

検査の結果、仕事依存症の人では3分の1にADHDの徴候がみられたのに対し、仕事依存症でない人では13%であった。同様に、強迫性障害は26%対9%、不安障害は34%対12%、うつ病は9%対3%であった。Schou Andreassen氏によると、遺伝子により仕事依存症と精神障害との関連の一部を説明できる可能性があるという。また、仕事依存症が精神疾患の原因になっている場合と、その逆の場合が考えられる。

米南カリフォルニア大学教授のSteve Sussman氏は、仕事依存症には常習癖とも精神疾患ともみなすことのできる「あいまい性」があると述べている。過去の研究では、仕事依存症と強迫性および不安の強い性格との関連が認められているという。米ジョージア大学助教授のMalissa Clark氏は、精神医療専門家の多くが仕事依存症に対する治療プランをもたないと指摘する一方、仕事のオンとオフの切り替え、結婚生活や子どもとの関係への対処などを通して自己管理を助けることはできるだと述べている。

この研究は、「PLOS ONE」に5月18日オンライン掲載された。(HealthDay News 2016年6月10日)

https://consumer.healthday.com/mental-health-information-25/psychology-and-mental-health-news-566/workaholics-appear-more-likely-to-have-ocd-adhd-anxiety-711493.html
Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
論文アブストラクト: http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0152978

 

2016年6月20日 11:56 [徴候・症状]
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