平成 31 年 4 月 11 日 独立行政法人国民生活センター 発表
報道発表資料
相談解決のためのテストから No.132
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消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
「部品が勢いよく飛んで目に当たった化粧品のケース」
1.依頼内容
「化粧品のケースを閉じた際に部品が勢いよく外れ、目に当たり付けていたコンタクトレンズが破損した。部品が外れた原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
2.調査
当該品は樹脂製のケースに化粧品(おしろい)が収納されており、樹脂ケース側面の開ボタンを押すことで蓋が開く構造でした(図 1)。同様の構造の商品は他社からも多数販売されています。
相談者の申し出によると、ケースの蓋を閉じたところ、外れた開ボタンが飛んできて右目に当たりコンタクトレンズに傷が付いたとのことでした。当該品を調べたところ、本来接触しない蓋の爪と開ボタンが接触した跡が見られました。このため、閉めかけた蓋を弱い力で横にずらしたところ、蓋の爪と開ボタンが接触することがわかりました。また、蓋の爪と開ボタンが接触した状態で、強い力(通常の約 8.5 倍)を加えて蓋を閉めると、開ボタンが約 3.9m 離れた位置まで飛散することがありました(図 2)。なお、同様の構造の参考品 2 銘柄を調べたところ、蓋の爪と開ボタンが接触した状態で蓋を閉めても、開ボタンが飛散することがなかったことから、当該品は構造や注意表示の改善が望まれました。
3.解決内容等
依頼センターがテスト結果を事業者に説明したところ、テスト結果を参考に商品改善に努める旨の回答がありました。また、相談者には破損したコンタクトレンズの代金が支払われました。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・独立行政法人国民生活センター 2019年4月11日【PDF】発表
・独立行政法人国民生活センター ホームページ