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カネボウ化粧品からの状況の聴取と当庁からの要請について:会見阿南長官記者会見要旨/消費者庁

阿南消費者庁長官記者会見要旨
(平成25年8月9日(金)19:07~19:25 於:消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨
  こんばんは。私からは、カネボウ化粧品からの状況の聴取と当庁からの要請についてお話しします。 本日、カネボウ化粧品の夏坂社長にお会いして、自主回収に至るまでの経緯と現在までの対応状況について、直接御報告をいただきました。 回収状況の件数等につきましては、既に厚生労働省及びカネボウ化粧品から公表されているところです。

私からは、カネボウ化粧品に対して、今般被害を受けた方に対し、学会等と連携をして被害者の治療、補償等の適切な対応をしっかりと行うこと、そして、既に始まっています外部専門家による第三者調査というもので徹底的な原因究明を行い、社内での情報伝達・共有体制の見直しも含めた再発防止策を明確にすることをお願いいたしました。これに対して夏坂社長からは、第三者調査による報告がまとまった段階で当庁にも報告したい、消費者の信頼を取り戻すために、引き続き消費者に向けた適切な対応に取り組むとともに、再発防止をより一層進めていくとのお返事をいただきました。
  さらに、これまでもお話ししていたとおり、消費者庁から厚生労働省にあてて当該薬用化粧品に係る事故について、使用実態を踏まえた原因究明と再発防止のための調査の実施と調査結果の提供について、昨日、正式に依頼をいたしました。

  最後に、消費者の皆様に一言です。今回の白斑症状については、回復してきている例も報告されています。ネット上では、様々な治療法等の情報が出ているようですが、まずはカネボウ化粧品や消費生活センターに相談してください。また、日本皮膚科学会が公表している医療機関等の情報を御覧いただき、医師の治療をしっかりと受けていただきたいと思います。
  以上でございます。

2.質疑応答
【問い】読売新聞の崎田ですけれども、今日、社長が来られた経緯ですが、どういう理由で来られたのか、消費者庁が呼びつけたのかどうかを聞かせてください。
【答え】カネボウ化粧品からは、これまでも定期的に報告を受けておりますので、本日、私もお会いをしてお話を伺った次第です。夏坂社長御自身も何回かいらしていただいております。

【問い】結局、消費者庁のほうで今日来てくださいというふうに言ったのかどうなのか。
【答え】それはお願いをしました。

【問い】社長は何度も来ていらっしゃるのですか。
【答え】そうです

【問い】この件で。
【答え】そうです。これまでの状況報告もありまして来ていただいています。

【問い】そうなると、実際何回来たのかということと、今まで来たのと今日来たのでは何か違いはあるのか。
【答え】何回来たかについては、後ほど事務方に聞いてください。この前の記者会見でもお話ししましたけれども、これまでの公表に至るまでの件数ですとかについて、なぜそうなったのかということについてお聞きしたかったということと、まだ7月28日までの対応状況しか受けておりませんでしたので、それについても御報告をお願いしました。

【問い】多分そのときに、社長のほうは何か陳謝というか、消費者庁に対して、あるいはほかの役所に対しても何か御迷惑をおかけしましたとか、その辺の説明はあったのでしょうか。
【答え】消費者庁には、7月4日時点で寄せられていた白斑トラブルが39件であると報告されていました。しかし、昨年10月にも皮膚科医から指摘された2件があったと報道されていましたので、なぜそのようになったのかということについてお聞きしました。夏坂社長からは、「昨年10月の皮膚科医からの指摘を結果的に見逃していた」、「それは大変に悔やまれることであり問題であったと認識している」とのお話がありました。それで、私からは、この点も含めて、自主回収に至るまでの経緯について、第三者調査での社内の情報共有、そして伝達体制の検証をお願いしたということです。

【問い】一応確認です。先ほどおっしゃった、「結果的に見逃していて大変に悔やまれる問題であったと認識している」という発言、これは夏坂社長の発言なのですか。
【答え】そうです。

(続く・・・)

※詳細は下記URLをご参照ください

◎阿南消費者庁長官記者会見要旨
 消費者庁 2013年8月15日発表
http://www.caa.go.jp/action/kaiken/c/130809c_kaiken.html

2013年08月19日 19:53