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1.宣伝:広告費をかけても売れない会社が最初に疑うべきこと

宣伝広告を行っているが、思ったような成果が出ず、
その違和感から、すべては始まっています。

数字は悪くない。
だからこそ「間違っていない判断だ」と、
自分に言い聞かせ続けてしまう。

何かを足せば前に進める気がする。
でも実際は、
何を信じて決めればいいのか分からなくなっている。

反応はある。それでも「手応え」だけが返ってこない理由を、誰も説明できないまま時間だけが過ぎていく。

商品には絶対の自信があるが、
「これ以上、何を足せばいいのか」が分からなくなっていた。

言葉にする前に、
「使えば分かる」と感じていたことを、思い出す瞬間です。

売ることに意識を向けすぎて、
本当は誰に預けたい商品なのかを考える余裕を失っていました。

こうした視点は、
「商品に近い当事者」ほど、
どうしても後回しになりがちです。

そこで生まれた言葉は、
こちらが用意した説明よりも、
ずっと正直で、説得力がありました。

広告では作れない信頼が、
第三者の言葉として外に現れたとき、
周囲の反応が変わり始めます。

広げようとしなくても、
信頼できる一次の声が、
自然と次の人に手渡されていきます。

広告が変えたのではありません。
判断と行動が整った結果、
商品の価値が“広がる状態”になっただけでした。

足りなかったのは、
予算よりも、「何を信じて進むか」という感覚だったのかもしれません。

この商品を、
誰に体験してもらい
その体験を、誰の言葉で届けるのか

そこまで整理できて、
初めて広告は投資になります。


 

【さいごに】

成分や機能を説明しても伝わりにくい、「使えば分かる」タイプの商品には、広告より先に考えるべき順番があります。
それは、誰に実際に使ってもらうかという設計です。

プロの編集者は、生活者の代表として、日々多くの商品を探し、実際に使い、評価しています。
良い商品であればこそ、「自分の言葉で伝えたい」という視点で向き合います。使用感の違いや価値を整理し、体験に基づく評価として言語化できる存在です。

その言葉は、広告コピーよりも信頼されやすく、インフルエンサーや生活者にも引用され、共有されていきます。

結果として、編集者の体験評価を起点に、情報は生活者へと自然に広がっていく。
これは偶然ではなく、体験を託す相手を正しく選んだ結果です。

使えば分かる商品ほど、まずは“良い商品を探しているプロ”に体験してもらう。
それが、広告を効かせるための確かな土台になります。

「この商品は、編集者や専門家に実際に使ってもらうべきか」
「誰に体験してもらえば、言葉として広がるのか」
迷われている場合は、一度お話を聞かせてください。


< 取材協力 >

日本コスメティックプロフェッショナル協会 代表理事
桑原 由美子

プロフィール

PR会社を経て日本初の美容専門PRエージェンシーとして、1996年創業。PR業界歴36年。
手掛けたブランドは延べ190ブランド。広告換算すると延べ9000億円を超える。
クライアントは、PR経験が全くなく認知度を高めたいスタートアップ企業から、さらに売上を伸ばしたい有名ブランドまで多岐に渡る。

有名美容誌をはじめ、著名人推薦コメント付き掲載、多数のベストコスメ受賞ブランドを支援し多数獲得するなどTOPレベルの実績を誇る。
メディア関係者600名以上の豊富な協奏人脈を通じて結果を出す仕事ぶりに絶大な信頼が寄せられている。
昨今はソーシャルメディアやインフルエンサー施策などによる口コミ掲載獲得も多数。
「PRのトータルプロデュース企業 マヴェリック」代表を務めながら、小学館の美的GRAND Webコラム「美容の推しゴト」での連載など、幅広いメディアでも情報発信している。

著書

最強のPR戦略:メディアへのアプローチ手法、間違っていませんか?