国民生活センター 2017年8月3日発表
(内容)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。
消費者が商品・役務の利用等により事故に遭い医療機関を受診した情報を直接医師から得ることで、事故情報を早期に把握し、再発・拡大防止に役立てるため、2014年8月より「医師からの事故情報受付窓口」(愛称:「ドクターメール箱」。)(注1)を開設しています。
ドクターメール箱には、2017年7月20日までに179件の情報が寄せられており、そのうち9件は健康食品(注2)の摂取による「薬物性肝障害」と診断された情報でした。(注3)
薬の副作用の一つに、薬の服用により肝臓の機能が障害される薬物性肝障害があり、健康食品等でも発症することがあります。発症頻度はまれですが、重症化する場合もあります。
そこで、ドクターメール箱に寄せられた健康食品による薬物性肝障害の情報を取りまとめ、消費者に注意喚起することとしました。
(注1)「医師からの事故情報受付窓口」
(注2)本報告書において、健康食品は、いわゆる健康食品の他、保健機能食品も含みます。
(注3)件数は本件のために特別に事例を精査したもの。
■主な情報
【情報】
通販で購入した特定保健用食品の粉末青汁を1回飲用し、薬物性肝障害の重症。34日間入院。
【情報】
知人に勧められた3種のサプリメントの摂取を続けたところ、薬物性肝障害の重症。1カ月強の入院。
■消費者へのアドバイス
健康食品の摂取により、まれに薬物性肝障害を発症することがあります。「倦怠感(けんたいかん)」「食欲不振」「発熱」「黄疸(おうだん)」「発疹」「吐き気・おう吐」「かゆみ」などの症状がみられ、症状が持続する場合は、摂取をやめてすみやかに医療機関を受診しましょう。
【詳細は下記URLをご参照下さい】
・「報告書本文(PDF)」 2017年8月4日 国民生活センター 発表
・国民生活センター 公式サイト