グルテン過敏症は実在するのか 【海外ニュース】

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グルテン過敏症は実在するのか

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グルテン過敏症は実在する疾患であり、グルテンフリー・ダイエットの流行によって作られた想像の産物ではないことが、新たな研究で示された。グルテンを食べると、セリアック病や小麦アレルギーとは異なる体内の変化に苦しむ人がいるという。

研究上席著者である米コロンビア大学(ニューヨーク市)内科助教授のArmin Alaedini氏は、「今回の研究では、こうした患者に明確な生物学的変化がみられることが始めて示された」と述べている。

非セリアック性小麦過敏症の人は、腸管バリアの機能が低下しており、グルテン蛋白を含有する小麦、ライ麦、大麦などの食品を食べると免疫反応が生じる。症状として、腹部膨満、腹痛、下痢などのほか、疲労感、頭痛、不安、記憶力や思考力の問題などもみられることがわかった。

この疾患は、グルテンに曝露すると免疫細胞が小腸を攻撃してしまうセリアック病とも、じんましん、目のかゆみ、呼吸困難などのアレルギー反応が生じる小麦アレルギーとも異なる。これまでは治療法がわからず、思い込みによる症状だと言われてきた患者もいるという。診断法が確立していないため正確な推定は難しいものの、一般集団の0.5~6%が非セリアック性小麦過敏症と推定されると、同氏は話している。

今回の研究では、非セリアック性小麦過敏症の患者80人、セリアック病患者40人、健康対照群40人の分析を行った。非セリアック性小麦過敏症の人には自己免疫反応はみられず、セリアック病にみられるようなT細胞の反応も認められなかったが、セリアック病にはみられない急性かつ全身性の免疫活性化の徴候がみられ、細胞性の腸の損傷もみられた。このことから、微生物や食物の成分が機能の低下した腸管バリアを通過して血流に漏出するために、重度の免疫反応が起こっていることが示唆されるという。

Alaedini氏によると、今回の研究で見つかった抗体とバイオマーカーに基づいて、非セリアック性小麦過敏症を診断する血液検査を開発できる可能性が高いという。さらに、腸のどの部分が損傷されているかに基づいて、非セリアック性小麦過敏症とセリアック病を鑑別できると思われる。非セリアック性小麦過敏症では小腸中央部の広範囲が損傷されるのに対して、セリアック病では主に小腸上部に損傷がみられる。

今後の研究では、腸の機能低下を誘発する原因を調べ、この疾患により生じる免疫反応の完全なレビューを行う予定だという。この知見は「Gut」オンライン版に7月25日掲載された。(HealthDay News 2016年7月29日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/gluten-975/is-non-celiac-gluten-sensitivity-real-713362.html
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(参考情報)
論文アブストラクト:
http://gut.bmj.com/content/early/2016/07/21/gutjnl-2016-311964.abstract

2016年8月 9日 10:00 [予防]
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