平成23 年1月 17 日
消 費 者 庁
本年1月3日に愛知県内の家庭で、居間に置いてあった液体のペットボトル入り入浴剤を4歳の男児がお茶と間違えて飲んだところ、呼吸困難となり意識がなくなったという事故の情報が当庁に寄せられました(事故後、男児はすぐに病院に運ばれて胃の中を洗浄し、入院後3日目には退院したとのことです(後遺症はなし)。)。
当庁では、当該入浴剤以外についても、
○ 透明のペットボトル容器入りであって、その外観が飲料と似ている液体の入浴剤
○ スナック菓子などにそっくりな外観の固形の石けんや入浴剤等の飲食物に似ている商品が市販されていることを確認しています。
このような商品について、誤飲・誤食事故の発生を防止するためには、まずは、子どもや高齢者などが間違えて口にしないように家庭や事業所などでしっかり管理されることが必要であると考えます。
消費者の方には改めて次の点に注意していただきますようお願いします。
① 飲料や食品と間違えやすい形状の入浴剤等は、子どもの手の届かないところに置くなど、取扱いには特に注意してください。
② 万一、入浴剤等を誤飲・誤食した場合には、すぐに医師の診察を受けてください。診察の際、誤飲・誤食した入浴剤等を持参するなど、成分の分かるものがあれば参考になる場合があります。
飲食物に似ている入浴剤・石けんの例このほか、当庁では、今後、製造事業者や関連団体に対し、子どもや高齢者などの誤飲・誤食を防ぐための対応策について検討するよう働きかけていくこととしています。
なお、今回誤飲事故の発生した入浴剤は、市販されている飲料と同様の形状をした透明のペットボトル容器に入れられていること、容器のラベルが緑色であること、内容物の色がお茶の色に近いことなど、外観上、ペットボトル入りのお茶に似た特徴を備えていました。容器のラベルには「使用上の注意」として「本品は食べられませんのでお子様の手の届かない場所に保管して下さい」との記載がありますが、子どもや高齢者などの誤飲を防ぐためには記載だけでは限界があります。
当庁が当該入浴剤の製造・販売事業者に連絡をとったところ、当該事業者は、今回の事故も踏まえて、当該入浴剤の容器やラベルを変更するとしています。
〔関連情報〕平成21 年12 月16 日国民生活センター公表「お菓子にそっくりなせっけん等を誤食」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20091216_3.html
問 い合 わせ 先
消 費 者 庁 消 費 者 情 報 課
金 児、滝
電 話:0 3- 3 5 0 7- 9 1 4 6
http://www.caa.go.jp/information/pdf/110117information_1.pdf