株式会社 明治は、現在、ほほえみ、ステップなどの調製粉乳(以下粉ミルク)を生産している埼玉工場において、新しい製造棟を建設します。
明治グループでは、長期的な企業価値の向上の実現を目指す、2026ビジョンを策定しています。このビジョンでは、明治グループ100年で培った強みに、新たな技術や知見を取り入れて「食と健康」で一歩先を行く価値を創造し、日本、世界で成長し続けるといったグループ像を描いています。
粉ミルク事業においては、海外市場において東南アジア地域を中心に拡大に取り組み、成長をはかります。
さらに、この新製造棟の建設と設備の更新を行うことにより、安全・安心で高品質な粉ミルクを安定的に提供し、育児にかかわるお客さまの課題解決に貢献するとともに、粉ミルクをご利用いただくお客さまの健全な成長と発育、日々の生活充実に貢献してます。
1.新製造棟の概要
(1)所在地
埼玉県春日部市南栄町1-5(同社埼玉工場内)
(2)延床面積
約15,000平方メートル(5階建て)
(3)生産品目
ほほえみ、ステップ、ミルフィーHPなどの粉ミルク
2.投資金額
約120億円
3.今後のスケジュール(予定)
2018年7月 建築工事着工
2020年9月頃 新製造棟での生産開始予定
4.明治ほほえみ、明治ステップに関して
「明治ほほえみ」は明治独自の母乳サイエンスにもとづく乳児用粉ミルクです。赤ちゃんの発育に重要なDHA、アラキドン酸を日本で唯一母乳の範囲まで配合しています。(同社調べ)
「明治ステップ」は、1歳~3歳のお子さまに適した栄養設計をしている粉ミルクです。1歳~3歳のお子さまの半数以上は鉄分・カルシウムが不足していることがわかっており(平成24年国民健康・栄養調査)その幼児期に不足しがちな栄養素である「鉄」「カルシウム」を100%サポート(※1)することに加え、それぞれの吸収を高める「ビタミンC」「ビタミンD」も100%サポート(※1)するように設計しています。
「明治ほほえみ」「明治ステップ」ともに世界初のキューブタイプ(※2)の商品も展開しています。このキューブタイプはスプーンでの計量の必要がなく「ポンッ」と入れるだけで、簡単にミルクを作ることができ、ご利用いただくみなさまの利便性を向上した商品となっています。
(※1)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の推奨量・目安量(12~36ヵ月)に対する割合(1日あたり「明治ステップ」を400ml飲用した場合)
(※2)同社調べ(2007年10月時点)
5.同社の粉ミルクの研究体制 –母乳サイエンスと発育調査–
同社は、粉ミルクの一つ一つの成分を母乳に近づけ、母乳で育つ赤ちゃんの発育を目指す「母乳サイエンス」に取り組み続けています。これまで、その取り組みとして「母乳の組成調査」を実施し、第2回調査では4,000人以上のお母さまの母乳を分析しました。また、45年以上にわたって明治ほほえみを飲んで育った20万人以上の赤ちゃんを対象とした「発育調査」を実施してきました。
これらの調査で得られた情報は「明治ほほえみ」の栄養設計や商品改良にいかします。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社明治 2018年7月12日発表
・株式会社明治 ホームページ