オリザ油化株式会社は、抗肥満作用を訴求した素材として「生コーヒー豆エキス」を 2003 年に上市しており、これまでに日本のみならず、世界中の一般食品・健康食品メーカーに販売をし、数多くの採用例がある。缶コーヒーへの応用例もあり、大手ブランドにも複数採用されたこともある。さらに、2004 年には「生コーヒー豆エキスのダイエット組成物」という名称で国際特許を出願し、日本の他、米国、欧州及び香港にて、それぞれ 2010 年 4 月(特許 4499665)、2014 年 8 月(US8802164)、2010 年 6 月(EP1674106)、2011 年 3 月(HK1096024)に特許権を取得している。
生コーヒー豆には主たる有効成分としてクロロゲン酸類が含まれていることが知られている。この度、同社では機能性関与成分をコーヒー生豆由来クロロゲン酸類として食後の血糖値を緩やかにする作用及び、内臓脂肪・体重低下作用による高めの BMI の改善作用を有する研究レビューをまとめ、同成分を配合した機能性表示食品の届出が受理された(届出番号:G1074、G1095)ことを発表した。
これまで、同社ではクロロゲン酸類 45.0%以上を規格した「生コーヒー豆エキス-P」と水溶けの良い水溶性粉末であり、クロロゲン酸類 40.0%以上を規格した「生コーヒー豆エキス-WSP」を上市している。
届出が受理された製品は「生コーヒー豆エキス-WSP」を使用し、機能性関与成分のコーヒー生豆由来クロロゲン酸類が 1 粒あたり 60 mg 配合されており、表示しようとする機能性として、「本品にはコーヒー生豆由来クロロゲン酸類が含まれます。コーヒー生豆由来クロロゲン酸類 120 mg (本品 2 粒)には食後の血糖値上昇を緩やかにする機能、コーヒー生豆由来クロロゲン酸類 180 mg(本品 3 粒)には肥満気味の方の内臓脂肪や体重の減少を助け、高めの BMI の改善に役立つ機能が報告されています。肥満気味の方、BMIが高めの方に適した食品です。」(届出番号:G1095)※としている。
科学的根拠は、機能性関与成分である「コーヒー生豆由来クロロゲン酸類」の経口摂取が①食後の血糖値の上昇抑制及び②体重、高めの BMI の改善に及ぼす影響についてシステマティックレビュー(SR)を行った結果である。SR に採用された RCT の臨床論文よると、①の SR では 1 回あたり 120 mg のコーヒー生豆由来クロロゲン酸類を食後に単回摂取することにより、健常な日本成人男女において食後の血糖値の上昇が緩やかになることが示されている。また、②の SR では 1 日あたり 180 mg のコーヒー生豆由来クロロゲン酸類を継続摂取することにより、肥満気味の方の内臓脂肪・体重を減少させ、高めのBMI を改善することが示されている。
一つの素材で血糖値改善及びダイエット訴求ができる機能性表示食品はコーヒー生豆由来クロロゲン酸類では初であり、その中でも体重の低下を謳えるのは本製品のみである。
今回の届出受理により、同社では尿酸値低下を謳うルテオリンを機能性関与成分とする菊の花エキスをはじめとする 9 素材 15 ヘルスクレームの機能性表示食品対応素材の 1つとして提供可能となった。今回の届出受理を機に、ダイエットや血糖値について訴求した機能性表示食品に興味ある潜在顧客への積極的な提案を行っていく予定である。
<補足>
※届出番号:G1074 の表示しようとする機能性は「本品にはコーヒー生豆由来クロロゲン酸類が含まれます。コーヒー生豆由来クロロゲン酸類 120 mg (本品 2 粒)には食後の血糖値上昇を緩やかにする機能、コーヒー生豆由来クロロゲン酸類 180 mg(本品 3 粒)には肥満気味の方の高めの BMI[体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]の改善に役立つ機能が報告されています。」であり、届出番号:G1095 は G1074 に内臓脂肪と体重の低下が加わったヘルスクレームである。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・オリザ油化株式会社 2022年3月8日【PDF】発表
・オリザ油化株式会社 公式サイト