ダイエット目的の処方薬として個人輸入されていることが疑われる「ホスピタルダイエット」などと称される製品については、下記のとおり医薬品成分が検出されており、複数の都道府県から健康被害の事例が公表されております。
健康被害が発生するおそれがあるため、このような製品を入手して服用しないで下さい。また、服用により体調異常が現れた場合には、直ちに服用を中止し、医療機関へ受診するとともに、最寄りの保健所にお申し出下さい。
当該品は、購入希望者がインターネットのホームページ等を利用して、身長、体重等を知らせ、海外の病院が処方したものを購入するダイエット薬とされており、主に個人輸入により入手されてます。なお、これらの製品には向精神薬が含有されている場合があり、そのような製品についてはインターネット等により注文する個人輸入であっても、麻薬及び向精神薬取締法で禁じられております。
(平成24年12月17日 北九州市発表)
製品名: 不明
形状: 錠剤及びカプセル
(1) 白色の錠剤(フロセミドが検出されたもの)
(2) ベージュ色の錠剤(ビサコジル、ジオクチルスルホサクシネートが検出されたもの)
(3) 薄ピンク色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(4) 濃ピンク色の錠剤(不検出)
(5) 紺色と白色のカプセル(シブトラミン、フルオキセチンが検出されたもの)
(6) 青色と水色のカプセル(フルオキセチンが検出されたもの)
(7) カーキ色とクリーム色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
健康被害(疑い):幻覚、幻聴1例
(平成24年12月6日 岡山市発表)
製品名: 不明
形状: 錠剤及びカプセル
(1) 青色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(2) 緑色の錠剤(不検出)
(3) 緑色の錠剤(小)(ビサコジルが検出されたもの)
(4) オレンジ色の錠剤(フロセミドが検出されたもの)
(5) 茶色の錠剤(甲状腺末が検出されたもの)
(6) あずき色と白色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
(7) 白色の錠剤(ビサコジルが検出されたもの)
健康被害(疑い):腹痛、嘔気(嘔吐)1例
(平成24年10月22日 埼玉県発表)
製品名: 「MDクリニックダイエット」と称して販売されているもの
形状: カプセル又は錠剤
(1) 緑色/白色カプセル(シブトラミンが検出されたもの)
(2) 赤色錠剤(割線あり)(プロプラノロールが検出されたもの)
(3) 水色/白色カプセル(シブトラミンが検出されたもの)
(4) 桃色錠剤(糖衣)(甲状腺末が検出されたもの)
(5) 桃色錠剤(割線、刻印あり)(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(6) 肌色錠剤(刻印あり)(ビサコジルとジオクチルスルホサクシネートが検出されたもの)
健康被害(疑い):発汗、動悸、息切れ、胃部不快感1例
(平成23年7月7日 東京都発表)
製品名: 「MDクリニックダイエット」と称される製品
形状: 錠剤及びカプセル
(1) 赤色と白色のカプセル(P15の印字)(シブトラミン、フルオキセチンが検出されたもの)
(2) 赤色の錠剤(プロプラノロールが検出されたもの)
(3) 青色と水色のカプセル(フルオキセチンが検出されたもの)
(4) ピンク色の錠剤(甲状腺末が検出されたもの)
(5) 緑色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(6) 橙色の錠剤(CHINTAの刻印)(ビサコジル、ジオクチルスルホサクシネートが検出されたもの)
健康被害(疑い):死亡(因果関係は明らかではない)1例
(平成23年6月15日 埼玉県発表)
製品名: 「MDクリニックダイエット」と称して販売されているもの
形状: 錠剤及びカプセル
(1) 白色の錠剤 (フロセミドが検出されたもの)
(2) 濃青色と透明のカプセル(シブトラミンとフルオキセチンが検出されたもの)
(3) 桃色の錠剤(不検出)
(4) 薄緑色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
(5) 濃緑色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(6) 薄緑色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(7) 肌色の錠剤(ビサコジルとジオクチルスルホサクシネートが検出されたもの)
健康被害(疑い):目のけいれん、ふらつき感1例
(平成22年12月13日 藤沢市発表)
製品名: 「MDクリニックダイエット」と称して販売されているもの
形状: 錠剤及びカプセル
(1) 白色と赤色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
(2) 緑色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
(3) 濃桃色の錠剤(甲状腺末が検出されたもの)
(4) 薄橙色の錠剤(アルファベット刻印)(DSS(ジオクチルスルホサクシネート)が検出されたもの)
(5) 薄桃色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
(6) 青色と水色のカプセル(フルオキセチンが検出されたもの)
健康被害(疑い):動悸、嘔吐、息切れ、歩行困難、食欲不振、意識障害、薬剤性甲状腺機能低下症1例
【お問合せ】
医薬食品局監視指導・麻薬対策課
薬事監視第1係
電話03-5253-1111(内2767)
※詳細は下記URLをご参照ください
◎「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製の向精神薬等を含有する無承認無許可医薬品による健康被害事例について
厚生労働省 2013年6月3日発表
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/030902-1.html