森永乳業は、日本初の増粘ミルク「森永ARミルク」を6月末より新発売します。
乳児期では、胃食道逆流(GER)が頻発し、飲んだミルクをもどしてしまう嘔吐や溢乳(いつにゅう)といった現象がしばしば見られます。米国の調査では、5ヶ月齢児の23%が1日4回以上、我が国の調査でも、4ヶ月齢児の12%が1日3回以上の溢乳を起こすと報告されており、乳児の約1~2割が「ミルクを吐き戻しやすい」とみられています。
こうした乳児への対応として、1980年代より、欧米では増粘物質をあらかじめ添加したミルクが製品化され、販売されるようになりました。現在では、欧米のほかにもオセアニア、アジア諸国などで多くの増粘ミルクが市場されています。
しかし、日本では増粘ミルクは市販されておらず、市販の増粘物質などを加えて増粘ミルクとして代用することが一般的で、医療関係者や胃食道逆流症を持つお子さまのご家族からは、“粘度の調整が難しい”、“乳児向けの増粘物質がなく、大人向けのものを代用することが不安”などという声があがっておりました。
そこでこのたび、「森永はぐくみ」を基本に、増粘物質を加えてトロミをつけた増粘ミルク「森永ARミルク」を発売します。「森永ARミルク」は、消費者庁より、個別評価型病者用食品の許可を得ており、日本では本商品のみが、胃食道逆流症の乳児の食事療法の素材として、医師の指導によりご使用いただけます。
※ARミルクとは、溢乳(Regurgitation)をおこしにくいミルク(Anti-Regurgitation Formula)の意味で、諸外国で市販されている増粘ミルクも「ARミルク」と呼ばれています。
※詳細は下記URLをご参照ください
◎森永乳業株式会社 2014年6月30日発表
http://www.morinagamilk.co.jp/download/index/12348/1406AR.pdf