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セサミンによる「運動能力低下」と「ミトコンドリア機能不全」の抑制効果を確認/サントリーウエルネス

サントリー健康科学研究所は、セサミンによる高脂肪食負荷動物の運動能力低下抑制およびミトコンドリア機能不全抑制の効果を、北海道大学との共同研究で確認しましたので、第50回欧州糖尿病学会(9月15日~19日オーストリア・ウィーン)にて発表しました。(発表は現地時間9月18日)

今回の発表演題と発表者は以下の通りです。

▼発表演題
「Sesamin Improves Lowered Exercise Capacity, Mitochondrial Dysfunction in the Skeletal Muscle from High Fat Diet-Induced Diabetic Mice(セサミンは高脂肪食負荷糖尿病モデルマウスの運動能力の低下および骨格筋のミトコンドリア機能不全を抑制する)」

▼発表者
北海道大学医学部循環病態内科学 高田真吾
サントリー健康科学研究所 竹本大輔 ほか

【研究の背景】
これまでに、高脂肪食負荷動物の骨格筋において、活性酸素によるミトコンドリア機能不全でエネルギー産生能力の低下が起こり、運動能力が低下することがわかっています。セサミンはゴマに含まれるリグナンの一種であり、抗酸化作用をはじめとするさまざまな効能が知られています。今回、セサミンが高脂肪食負荷動物の運動能力低下の抑制に有効であることを確認するために、以下の実験を行いました。

<実験>
マウスに正常食あるいは高脂肪食、さらにそれぞれに食餌量全体の0.2%にあたる量のセサミンを加えた4群で8週間の継続摂取を行った後、トレッドミル※1運動時の走行距離と時間、および骨格筋中のNADPHオキシダーゼ活性量※2、活性酸素産生速度※3、ミトコンドリアの活性度を示す指標であるクエン酸合成酵素活性量※4を測定しました。
※1 動くベルトの上を走らせたり歩かせたりする運動装置。運動負荷を与えるために一般的に用いられる。
※2 NADPHオキシダーゼは活性酸素発生の原因となる酵素の一種。この活性が高いと、活性酸素が発生しやすい。
※3 筋肉からの活性酸素産生速度が速いと、より多く活性酸素が発生する。
※4 クエン酸合成酵素はミトコンドリアのエネルギー産生に関わる酵素の一種。この活性が低いと、エネルギーの素となるATP(アデノシン三リン酸)産生量が低下する。
<結果1>
高脂肪食を摂取したマウスでは、トレッドミル運動時の走行距離と時間の有意な低下が認められ、セサミンを加えた高脂肪食を摂取したマウスでは、その低下が有意に抑制されました。(図1)

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<考察>
本研究により、セサミンは、活性酸素の発生を抑え、ミトコンドリア機能不全を抑制することで、高脂肪食による運動能力の低下を抑制することが示唆されました。このことから、脂肪の多い食事など食生活の乱れが原因で起こる運動機能障害の予防が期待できます。

▼欧州糖尿病学会について
1965年発足。今年で50回目を数え、欧州において糖尿病に関する最大規模の歴史ある学会。糖尿病を中心に生活習慣病と健康に関する研究を行っています。

※詳細は下記URL(PDF)をご参照ください
◎ サントリーウエルネス株式会社 2014年10月10日発表
http://www.suntory.co.jp/news/2014/12185.html?rss=0000000029&infid=0000043171

◎ サントリーウエルネス株式会社 公式サイト
http://www.suntory.co.jp/o.jp/

2014年10月14日 19:01

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