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ガセリ菌SP株による寿命延長効果の作用メカニズムを解明/雪印メグミルク

雪印メグミルク株式会社は、同社保有のプロバイオティクス乳酸菌「ガセリ菌SP株」の健康機能に関する新たな知見について、《第39回 日本基礎老化学会大会》と《第20回 腸内細菌学会》で口頭発表いたしました。また、日本基礎老化学会大会での研究成果が高く評価され、研究に於いて主な役割を担われた中川久子特任助教(北海道大学遺伝子病制御研究所プロバイオティクス・イムノロジー研究部門)が奨励賞を受賞しました。

【両学会での発表内容サマリー】
これまでに、同社保有の乳酸菌ガセリ菌SP株(Lactobacillusgasseri SBT2055)が、整腸作用や内臓脂肪低減作用、インフルエンザウイルス感染後の重症化抑制作用を示すことを明らかにしました。また、線虫(※1)を対象とした研究に於いてガセリ菌SP株には寿命を延長させる効果があることが認められ、この効果は酸化ストレス(※2)抵抗性の向上や加齢に伴うミトコンドリア(※3)の機能低下抑制によるものであることを明らかにしました。

今回、ガセリ菌SP株の線虫や動物細胞におけるこれらの作用に関わるシグナル伝達経路を明らかにし、寿命延長作用のメカニズムを解析しました。その結果、ガセリ菌SP株は、線虫や動物(マウス)細胞に作用し、免疫応答や炎症の制御においても中心的な役割を果たしているシグナル伝達経路を介して、酸化ストレスに対する抵抗性を向上させることが明らかになりました(下記マウスの細胞を対象とした試験結果グラフ参照)。

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※1 線虫:体長約1mm、寿命3週間程度のモデル動物。1個体は1000個ほどの細胞数でありながら、消化器官や神経といった動物の基本的な構造を有している。1998年に全ゲノム配列が解読され、発生、細胞分化、細胞死、神経、ならびに老化など多くの研究分野で使用されている。

※2 酸化ストレス:生体内での酸化と抗酸化のバランスが崩れて酸化に傾くことによって生じる、生体への影響のこと。酸化ストレスが高い状態は、生活習慣病や老化を促進することが知られている。

※3 ミトコンドリア:細胞内に存在する、酸素を使ってエネルギー(ATP)を作り出す主要な小器官。エネルギー生産時には活性酸素が生成され、それがミトコンドリア自体の機能低下とそれに伴う様々な疾病の原因となると考えられている。

【詳細は下記URLをご参照下さい】
雪印メグミルク株式会社 2016年8月10日発表
雪印メグミルク株式会社  公式サイト

2016年08月10日 14:54

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