2022 年 2 月、オリザ油化株式会社(本社:愛知県一宮市,代表取締役:村井弘道,以下「オリザ油化」)のタイ法人である Oryza(Thailand)Co., Ltd.(バンコク、以下「Oryza Thailand」)は,オリザ油化が製造・販売をする美容健康素材「SAKURA EXTRACT」がタイ国食品医薬品承認局(FDA)より新規食品(Novel Food)として承認された事を発表した。
オリザ油化では、桜の花に関する研究を 15 年以上前より行っており、「桜の花エキス」、又は「SAKURA EXTRACT」として 2010 年に上市している。
特に、富士山と並んで日本の美をイメージさせる代表的存在ともいえる桜の花の成分や機能性に注目し研究をおこなった結果、桜の花にフェニルプロパノイド配糖体であるカフェオイルグルコース(1-caffeoyl-O-βD-glucopyranoside)や、フラボノイド配糖体であるケルセチングルコシド(quercetin 3-Oβ-D-glucopyranoside)が含まれていることを発見した。
さらに,これらの成分を含む桜の花抽出物に、シワやたるみの原因になるコラーゲンの糖化を抑制する抗糖化作用や線維芽細胞のコラーゲン格子形成の増加作用があることを明らかにした。
これらの成分の存在を桜の花に見出したのは、オリザ油化と京都薬科大学との共同研究が初めてであり、更にこれらの成分に抗糖化作用である AGEs 産生抑制作用を発見したのも世界で初めての事であり、特許にもなっている。
(特許 5878023、特許 5792844) また,これらの発見については著名な査読付き科学雑誌である「Phytotherapy Research」より 2011 年に論文発表している。
又、ヘアケア用途では毛髪表面を保護し、髪内部からの水分蒸散を抑え保水力を保つ効果が認められ、今日に至る 12 年の歴史の中で、国内外の数多くのサプリメント、化粧品への最終製品に採用されており、海外では日本の美をイメージさせる情緒的価値の高い素材として、人気を博している。
今日まで、唯一東南アジアの中で、タイ国のみ「SAKURA EXTRACT」の輸入が出来ていなかったが、今回、Novel Food としての承認をタイ国 FDA より受け、今後の更なる販売拡販に大きな期待を寄せている。
タイ王国では、国内で食経験のない食品や食品原料を販売する際、タイ国食品医薬品承認局(FDA)から安全性の承認を受け、新規食品(Novel Food)として認められる必要がある。
食品の安全性評価は東南アジアでも厳しく評価・管理をしており、承認されるまでにはかなりの時間と種々な書類提出が必要となっている。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・オリザ油化株式会社 2月18日【PDF】発表
・オリザ油化株式会社 公式サイト