昆虫食のTAKEO株式会社は2023年5月から「MEGAドン・キホーテUNY大覚寺店」(静岡県焼津市)にて、冷凍昆虫の試験販売を開始しました。6月4日(ムシの日)にはTAKEOのスタッフが店頭に立ち、昆虫料理の試食もできる実演販売を実施します。
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■ 前回の実演販売では1個も売れなかった。
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TAKEOは静岡県焼津市「MEGAドン・キホーテUNY大覚寺店」さんにご協力いただき、5月よりジビエコーナーにて冷凍昆虫を試験的に販売していただいています。2023年5月14日にはTAKEOのスタッフが実際に店頭に立ち、冷凍昆虫の実演販売をさせていただきました。結果、1個も売ることができませんでした。
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■ TAKEOの冷凍昆虫
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TAKEOの冷凍昆虫シリーズは「国産こおろぎ」「国産かいこ」「国産いなご」の3品でスタートしました。簡単に食べられることがコンセプトです。あらかじめ洗浄して異物を取り除き、さらにボイル殺菌した冷凍昆虫です。微生物検査実施済で、そのまま食べても問題のない品質であることを確認しています。ただし、召し上がる前に加熱することをオススメしています。内容量はそれぞれ50g、希望小売価格は税込980円です。しかし、昆虫は一度にあまり多くの量を食べることができない場合が多いです。50gというのは少々内容量が多すぎたかもしれません。内容量やラインナップを含め、様子を見ながら今後も改良していく計画です。
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■ 冷凍昆虫の試食にも課題が多かった
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2023年5月14日の実演販売では、11時~18時の約7時間、冷凍昆虫を具としたたこ焼きを試食品として無料で提供しました。たこ焼き1個あたりにそれぞれ解凍したこおろぎ、かいこ、いなごを1~2匹を入れて焼き上げ、ソースやマヨネーズをかけて提供しました。たこ焼きの具とすることで昆虫の姿が見えなくなり、より食べやすくなるだろうというねらいがありました。
試食を希望された方に対して、アレルギーのリスクを承知いただいたうえで提供したところ、こどもから60代まで計68名の方に召し上がっていただきました。試食の現場ではある程度の盛り上がりが見られ、楽しんでいただいているような温かい反応が多かったです。しかし、1個も売ることができませんでした。
お客様のコメントとしては、多かった順に「たこ焼きの具とすることで昆虫の風味が分かりにくい、昆虫をそのまま食べたい」「カイコさなぎのプチっとした食感が苦手」「コオロギが一番おいしい」というもので、賛否両論がありました。
この結果は「昆虫食には興味があって試食はしてみたいけれども(比較的高い)お金を払って購買するまでには至らない」という状況を表しているように思われます。また、「たこ焼き」という提案がうまくハマらなかった可能性もあります。たこ焼きは昆虫が生地の中で蒸されている状態になります。そのため昆虫の大きな魅力である外骨格のパリッとした食感と香ばしい風味を引き出せず、ぼんやりとしたわかりにくい風味になってしまったのかもしれません。
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■会社概要
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TAKEOは野菜、魚、肉などと同じように、昆虫が「食」として楽しまれる豊かな食卓の実現を目指します。香る昆虫飲料「タガメサイダー」、全国の生産者ネットワークを活かした「国産昆虫シリーズ」、トノサマバッタの養殖、昆虫食ファンが集う昆虫食の駅「TAKE-NOKO」の運営などに取り組む昆虫食専門の総合企業です。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・TAKEO株式会社 2023年6月4日発表
・TAKEO株式会社 公式