丸大食品(株)(大阪府高槻市)は認知機能に関わる素材として「鶏ムネ肉エキス-DG」の供給を10月より開始する。販売は、(株)IHM(東京都品川区)が行う。
同製品は、国産鶏肉のムネ部分を特許製法で加工し、プラズマローゲンを12.5%以上に規格化した機能性素材。平成19年度に農水省の民間実用化研究促進事業の一環として研究がスタートしている。
プラズマローゲンは、ヒトの体内に存在し、特に酸素消費量の多い、脳、心臓、腎臓、骨格筋に多く含まれる。アルツハイマー病患者の脳でプラズマローゲンが減少するという論文発表があったことで、注目が集まった。
同社が九州大学と共同で行っている研究では、マウス試験で腹部に注入することで脳内の炎症が抑制され、認知症の原因となるたんぱく質の蓄積が低下、細胞試験では、脳神経細胞を保護する作用および、活性化作用などが確認されている。
脳細胞は、ストレスによって死滅するともいわれ、それにより、うつなどの精神疾患リスクが高まるといわれている。溜めないことが一番だが、ストレス社会の現代において、それは決して簡単ではない。高齢化も進み、認知症予備軍もあふれている。
そうした中、プラズマローゲンへの関心が高まっている。臨床試験も行われており、学習記憶能力に関する物質特許も出願中だ。将来的には、機能性表示食品への対応も視野に入れ、積極的にエビデンスを積み上げていく。
今後、食品開発展(10月5日~:東京ビッグサイト)でお披露目し、本格展開する。
お問合せ
株式会社IHM
〒141-0031 東京都品川区西五反田7丁目22-17 TOCビル5F
TEL 03-5435-8657 URL:http://www.ihmg.jp/