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プラズマローゲン(鶏ムネ肉エキスDG)にて物質特許「脳神経細胞新生剤」を取得/IHM

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株式会社IHM(東京都品川区)が取り扱う機能性原料:丸大食品・プラズマローゲン(鶏ムネ肉エキスDG)は、物質特許となる「脳神経細胞新生剤」(6016363号)を取得した。

丸大食品株式会社は、平成19年からプラズマローゲンの認知機能に関して九州大学と共同研究に着手しており、マウスにて脳の前頭野や海馬における脳内炎症の抑制作用、また、アルツハイマー病の発症原因とされるアミロイドβたんぱくの蓄積抑制作用などを確認し、「抗中枢神経系炎症剤」など複数の物質特許を保有している。「学習記憶能力増強剤」は特許出願中。
製造面においても、同社独自の製造方法として「鳥類ムネ肉から得られる機能性素材及びその製造方法」(5483846号)、「プラズマローゲン型リン脂質及びスフィンゴ脂質の製造」(5489439号)を取得し、すべての動物組織からのプラズマローゲン及びスフィンゴ脂質を製造する方法を確立している。

同社はこれらの豊富な知財に基づいて対象の製品及び技術を保護することで、他社との差別化を図りつつ、さらに、販売戦略にこれらの特許情報を活用することで、利用者への信頼にも応えていきたいとのこと。

現在、同原料はエキス状で展開しているが、より幅広い商品形態を想定して開発を進めており、錠剤や顆粒にも応用できる粉末タイプの原料を2017年に上市できる見込みである。

※プラズマローゲン(鶏ムネ肉エキスDG)とは
ヒトの体内に存在するリン脂質の一種。特に酸素消費量の多い、脳、心臓、腎臓、骨格筋に多く含まれており、アルツハイマー病患者の脳でプラズマローゲン量が減少するという論文発表から注目が集まった。平成19年度に農水省の民間実用化研究促進事業の一環として研究がスタートした機能性素材で、国産鶏肉のムネ部分を特許製法で加工し、プラズマローゲンを12.5%以上に規格化している。

2017年01月06日 18:45