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「パロアッスル」日本薬理学会にて抗糖尿病作用を発表/IHM

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株式会社IHM(東京都品川区:TEL 03-5435-8657)の独自原料であるパラグアイ産機能性ハーブ:パロアッスルについて、第92回日本薬理学会年会内の公募シンポジウム「ユニークな天然物資源を活かした、地域産業、国際化、医療に貢献する薬理学研究」にて共同研究者である千葉大学大学院薬学研究院が発表を行った。

パロアッスルは南米パラグアイにて糖尿病や腎臓病の方を中心に古くから用いられてきたハーブである。今回は「エタノール抽出したパロアッスルの抗糖尿病効果」という演題にて、特にインスリン抵抗性に焦点を当てて、これまでの共同研究内容を発表した。
パロアッスルの脂肪細胞分化の作用機序としては、主要な調節因子であるPPARγにはたらきかけ、3T3-L1脂肪細胞やヒト脂肪細胞における脂肪細胞分化を促進し、善玉要素であるアディポネクチンの発現の上昇とともに、レジスチンやレプチンといった悪玉要素を減少させた。また、インスリンシグナル伝達分子には影響を及ぼさないが、糖輸送体であるGLUT4を介し、インスリン刺激下で2-DG取り込みを増加させることを紹介した。
続いて、ヒトでの骨格筋量増加を確認した裏付けとして、他のインスリン標的細胞として筋肉分化への影響を検討した結果、パロアッスルはC2C12マウスによる筋芽細胞の分化を増加させ、AMPK活性化を増加させることを紹介した。
最後に、PPARγ分化剤でもあるピオグリダゾンの副作用としても挙げられる体重増加に関連する事項として、C57BL/6Jマウスを用いて14週間高脂肪食を同時に与えながらパロアッスルを投与した結果を紹介した。パロアッスルを投与したマウス群は、脂肪体積を減少させる傾向を示したが、同時にPPARγmRNA発現の増加、および血糖値の減少が認められた。以上のことより、パロアッスルは、PPARγ経路を介してインスリン抵抗性を調節することによって抗糖尿病効果を有する可能性があるという結論で締めくくった。

本学会の内容は日本薬理学会雑誌の特集号に収載される予定である。

(パロアッスルとは)
現地語で「青い小枝」という意味を持つ南米パラグアイ共和国のチャコ地方のみに自生するキク科の多年生植物。現地ではパロアッスルの地上部を乾燥し、熱湯で煮出したお茶を
伝承的に糖尿病や腎臓病のケアとして飲用されてきた。日本には1999年に輸入を開始後、複数の研究機関、クリニック等にてヒト試験を実施し、健康長寿ホルモンであるアディポネクチン分泌量の増加や骨格筋量等の上昇、血糖コントロール等の生活習慣病予防作用を確認してきた。また、美容分野にも影響が大きい抗糖化作用のエビデンスも有する。

2019年04月19日 10:26