抗うつ薬と頸動脈の厚さの増大との関連が示される 【海外ニュース】

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抗うつ薬と頸動脈の厚さの増大との関連が示される

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抗うつ薬を服用している男性は、心臓発作や脳卒中の発症をもたらすアテローム性動脈硬化症のリスクを高める可能性のあることが、小規模な予備的研究によって示された。抗うつ薬は、脳に血液を送る頸動脈の厚さの増大(約5%)に関連しているという。

米国立衛生研究所(NIH)が資金助成した研究で、米エモリー大学(アトランタ)のAmit Shah博士らは、ベトナム時代双生児登録(Vietnam Era Twin Registry)から中年男性双生児513例のデータを収集。被験者の16%が抗うつ薬を服用しており、その60%が選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を、またそれ以外はより古い抗うつ薬を服用していた。

抗うつ薬が血管に及ぼす影響を検討するために、頸動脈の厚さ(頸動脈内膜中膜厚)を測定した結果、抗うつ薬を服用している一方の兄弟は服用していないもう一方の兄弟に比べて肥厚が大きかった。服用した抗うつ薬による違いはみられず、またうつ病自体と頸動脈肥厚との関連は認められなかった。

年齢や糖尿病、血圧、喫煙歴、コレステロール、体重などの因子について調整後もこの状態は同じであった。Shah氏は「内膜中膜厚の増大と抗うつ薬服用は明らかに関連しており、同薬を服用し、抑うつ状態がより重症の患者ではこの傾向がさらに強まる」と述べている。

同氏らは抗うつ薬と心疾患との間に関連性がある理由は不明としながらも、抗うつ薬によってもたらされるセロトニンやノルエピネフリンなどの脳内化学物質濃度の上昇が血管を硬くし、臓器への血流量の低下、動脈硬化症の危険因子である血圧の上昇につながるとみている。

うつ病そのものが心血管障害リスクを高めるとされていることから、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心臓病学教授のGregg C. Fonarow博士は、「抗うつ薬投与はうつ病を治療することで心血管リスクを低減させる。今回の知見は非常に予備的なものであるため、この研究をもとに患者が抗うつ薬服用に懸念を抱いたり、服用を中止したりすべきではない」と述べている。別の専門家は「抗うつ薬使用とアテローム性動脈硬化症の因果関係の有無を調べるにはより厳正な研究が必要である」としている。

研究は、米ニューオーリンズで開催された米国心臓病学会(ACC)年次集会で発表された。専門家は、学会発表された研究がピアレビューされた医学誌に掲載された研究と同種の吟味を受けていない点を指摘している。(HealthDay News 4月2日)

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2011年4月12日 10:51 [危険因子]|[女性の健康]|[徴候・症状]|[男性の健康]|[薬剤情報]
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