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『大麦若葉末』の大腸癌抑制作用に関する追加知見を確認/東洋新薬

(株)東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、代表取締役:服部利光)は、『大麦若葉末』の大腸癌抑制作用に関する追加知見を確認。第16回日本食物繊維学会学術集会(2011年11月26日(土)~27日(日)、国立健康・栄養研究所(東京))で発表した。

同素材は、イネ科オオムギの若葉部を乾燥、微粉砕加工した食物繊維を豊富に含む機能性食品素材。臨床試験において、便通改善作用を有することを確認しており、大麦若葉末を関与成分としたものが平成22年8月23日付けで便通改善作用を許可表示とした特定保健用食品の許可を受けている。

今回同社は、大阪青山大学 健康科学部 片山 洋子 教授をはじめ、福岡女子大学、広島工業大学との共同研究で、『大麦若葉末』の大腸癌抑制作用に関する追加知見をin vivo試験において確認した。

■ 発表骨子

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7週齢のBALB/c雄性マウス〔注①〕を、発癌性物質投与群、発癌性物質投与+大麦若葉末食群の2群に分けて5週間飼育後、酸化損傷マーカーとして、血中8-OHdG濃度〔注②〕と、回腸粘膜TBARS〔注③〕を測定した。

 

その結果、大麦若葉末食群では、発癌性物質投与により上昇した血中8-OHdG濃度と回腸粘膜TBARSの有意な減少が認められました。

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このことから、大麦若葉末は大腸癌発症リスク要因の一つである、DNA酸化損傷および腸管内におけるラジカル酸化損傷を抑制することが示唆された。

〔注①〕 BALB/cマウス

発癌性物質の影響を受けやすいため、癌や免疫学の研究に一般的に用いられるマウス。

〔注②〕 血中8-OHdG濃度

8-Hydroxydeoxyguanosine (8-ヒドロキシデオキシグアノシン) の略。DNAが活性酸素により損傷を受け、修復される際に8-OHdGを細胞外に排出させるため、生体における酸化ストレスを測定するマーカーとして使用される。

酸化ストレスが亢進すると、癌をはじめ種々の生活習慣病を引き起こすことが知られている。

〔注③〕 TBARS

酸化ストレスによって生じた過酸化脂質や過酸化アルデヒドまたはマロンジアルデヒドといったチオバルビツールと反応する酸化物質のこと。生体内における酸化ストレスを測定するマーカーとして使用される。酸化ストレスが亢進すると、癌をはじめ種々の生活習慣病を引き起こすことが知られている。

2011年12月06日 10:02