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AI翻訳と人手で低価格実現/凸版印刷

凸版印刷株式会社は、「何度も旅したくなる日本」の実現をコンセプトとする「旅道(たびどう)プロジェクト(※1)」を推進。その中で、多くの翻訳サービスを提供しています。

このたび、凸版印刷は、東日本電信電話株式会社と協業し、文化観光業界特化型AI翻訳サービス「ひかりクラウドcototoba(こととば)(※2)」(以下 「cototoba」)を活用したインバウンド翻訳サービス「ジャパリンガル(※3)」の提供を2017年9月1日より開始します。

なお、同サービスの本格提供に先立ち、一般社団法人上野観光連盟と株式会社東急文化村への先行提供を2017年7月4日より開始します。

同サービスは、凸版印刷がこれまで培ってきた翻訳データベースを活用した高品質な翻訳サービスのノウハウと、NTT東日本の「cototoba」のAI翻訳を融合し、観光地や宿泊施設、店舗などの様々な情報を手軽に翻訳できる観光事業者向け訪日外国人おもてなしサービスです。AIによる機械翻訳と翻訳者による校正を組み合わせることで、人手校正負荷を大幅に下げ、低価格な翻訳サービスの提供を実現しました。

具体的には、利用者はパンフレットや、ホームページ、メニューなどの翻訳したい原稿を、Web上で24時間365日いつでも依頼することができ、依頼する原稿は「cototoba」により高精度で機械翻訳されます。さらにその訳文は、世界各地の契約した翻訳者によりクラウド上で校正されるため、利用者は高品質な訳文をWeb上で素早く受け取ることができます。

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同サービスを活用することにより、訪日外国人の受け入れに必要となる多言語化のコストを、従来の人手翻訳(文字単価約15円)と比較して最大約50%削減し、翻訳の低価格化を実現します。また、高精度な機械翻訳による翻訳の高品質化や、人手校正の負荷削減による短納期化により、訪日外国人へのおもてなしを支援します。

「ジャパリンガル」サービスイメージ
■ 背景
凸版印刷はこれまで、観光コンテンツ配信基盤「旅道プラットフォーム(※4)」を核とした多言語コンテンツ開発や、観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-(※5)」での観光支援、翻訳関連ソリューションによる受入環境整備、観光施策最適化に向けたインバウンドコンサルティングまで、地方創生に向けた観光地域づくりやインバウンドビジネスをトータルに支援してきました。

一方、訪日外国人の増加が進む中、観光地、商業施設、自治体などでは、多言語化をはじめとする訪日外国人の受入環境整備が求められています。しかし、多言語コンテンツの制作のための翻訳作業が増えるにつれて、翻訳の品質、コスト、納期が課題となっています。

この課題に対し、凸版印刷はこれまで培ってきた高品質な翻訳サービスなどのノウハウを生かし、インバウンド翻訳サービス「ジャパリンガル」を開発。凸版印刷は、文化観光分野に特化した高い精度の機械翻訳が可能な「cototoba」と、世界各地の翻訳者によるクラウド上での人手校正を組み合わせることにより、低価格、高品質、短納期を実現する翻訳サービスを提供します。

■ 「ジャパリンガル」の特長
・低価格でのサービス提供
翻訳の依頼量に応じた料金プランから選択でき、文字単価7.0円から提供可能。従来の人手翻訳と比較して最大約50%削減した低価格でのサービスを提供します。

・高品質な翻訳納品が可能
文化観光分野の対訳コーパス(原語と訳語が対になった文章)や専門用語を大量に学習させた「cototoba」により、精度の高い翻訳結果を提供します。また、トライアルテストを合格した世界各地の翻訳者が、「cototoba」により翻訳した訳文の校正をクラウド上で実施し、高品質な訳文を提供します。さらに、翻訳を繰り返していくことで、「cototoba」の翻訳精度が向上し、さらなる翻訳の高精度化を実現します。

・素早い納品
Web上から24時間365日いつでも原稿依頼と訳文納品が可能。「cototoba」による高い精度の機械翻訳を活用することにより、校正の負荷を大幅に削減し、短納期化を実現。2000文字以内の訳文は、翌営業日に納品できます。

■ 「ジャパリンガル」の仕様
・対応言語
日本語、英語、繁体字、簡体字、韓国語、フランス語、スペイン語(※6)
※原語、訳語のいずれかに「日本語」を指定する必要があります

・対応ジャンル
観光、文化芸術、グルメ、宿泊、ショッピング、交通、会話文など

・納期目安
2000文字以内、翌営業日に納品 ※翻訳状況により前後することがあります

■ 価格
月額固定プラン:42,500円から
※翻訳量に応じて、従量課金プランや団体契約プランも選択可能

■ 今後の目標
凸版印刷は、同サービスの拡販や翻訳プランのラインアップ拡充をすすめ、2020年度に約5億円の売上を目指します。今後も、地方創生やインバウンド需要の増加をビジネス機会として捉え、「旅道プロジェクト」を推進していきます。

※1 凸版印刷 旅道プロジェクト
観光立国の実現に向け、「何度も旅したくなる日本」をコンセプトに、様々な企業と連携し、訪日外国人の旅の質と利便性向上を目指す、凸版印刷の取り組みです。

※2 「ひかりクラウドcototoba」は、NTT東日本が登録申請中の商標です。

※3 「ジャパリンガル」は、凸版印刷が登録申請中の商標です。

※4 観光配信基盤「旅道プラットフォーム」
観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」をはじめとする国内外のアプリ・Webサイト・サイネージ・紙媒体など、様々な媒体へ観光コンテンツを配信するプラットフォームです。

※5 観光ガイドアプリ「旅道-TABIDO-」
旅先での動画配信や自動音声翻訳が可能な観光ガイドアプリです。ARコンテンツおよび動画・音声解説の複数言語再生や、音声やテキストの自動翻訳が可能です。

※6 スペイン語、フランス語の対応時期は検討中となります。

* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

【詳細は下記URLをご参照下さい】
凸版印刷株式会社  2017年7月3日発表
凸版印刷株式会社  公式サイト

2017年07月04日 10:08

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