アルテック(東京都新宿区)が国内展開するユニークなディスペンサー機能付きパッケージ「SNAPPAK(スナップパック)」に、ブレイクの期待が高まってきた。今夏には、有力酒類輸入販売企業のクアーズ・ジャパンが人気の低アルコール飲料「ZIMA(ジーマ)」で期間限定キャンペーン用に採用。また今後も、化粧品が採用に向けプロジェクトを進めるほか、食品業界からも引き合いが活発化している。
SNAPPAKは、便利さと美を極限まで追求したニュージーランド生まれのパッケージ。数㌢㍍四方のカード状の包材に内容物が充填されており、片手で中心部分から折れば、誰でも中身を簡単に絞り出して利用できる。中身を取り出す際に内容物に触れない構造なので、非常に衛生的。世界各国で機能特許および意匠登録を取得しており、海外では化粧品や製薬、イベント告知のサンプリングなど、さまざまな場面でブランドイメージ向上に貢献している。
アルテックでは数年前から国内への紹介を進めてきたが、前述のクアーズ・ジャパンが日本での採用第一号となった。同社は色つきガムシロップ(赤、青、緑のいずれか)が充填されたSNAPPAKを説明書と一緒にフィルム包装し、ZIMA容器(ガラスびん)の王冠部分に装着。購入者がSNAPPAKの中身をZIMAに注入すると、ほのかに美しく着色されたZIMAが楽しめる。7月下旬から一部を除く全国のコンビニや酒販店でキャンペーン的に販売され、好評を博した(すでにメーカー出荷は終了)。
アルテックでは、外出先や旅行先、屋外での利用など、さまざまな場面での使用を想定し、前述の化粧品や食品など幅広い用途に提案したい考え。