渡辺護三堂(大阪市都島区) では、環境対応型印刷として注目されているフレキソ印刷の技術を、製版メーカーの立場から提案している。
近年の技術革新により、フレキソ印刷は非常に高精細となり、日本においても段ボール素材だけでなく、さまざまな分野で採用されている。同社は創業が明治23年、段ボール・紙袋の製版・デザインに着手してからも50年以上の歴史で、いち早くデジタルワークシテーションを確立して、パッケージデザイン、フィルム出力、フレキソプレートの生産まで手掛けている。
特に最近は、段ボール以外の用途として、紙器印刷やフィルム印刷でもフレキソ印刷が注目、一部で採用を得ており、環境面からも水性であるフレキソ印刷へのニーズが高まっている。
こうした中で、10月開催の「IGAS」で紹介するのが、旭化成ケミカルズの樹脂版「TENA・FLEX」で、印刷枚数が多いロングラン品目に最適な版材で、高再現キャップを使用することで、細字、網点、バーコードとベタ部の組み合わせ図柄での印刷品質が向上、紙粉の付着を防ぐ素材のため、高精度印刷を実現するフレキソ樹脂版材である。
用途は段ボール、紙袋向けで、再現性65線(5~70%)、独立線0・15㍉㍍、硬度( ショアA)29度 7㍉㍍キャップ版製版時)など。