昌弘機工(大阪府四條畷市)は、紙テープも使用できる、新型全自動フィルムテープ結束機「SFM-30N」および、業界初となる同半自動結束機「SFM-30S」を開発、先のジャパンパックで初公開した。ともに食品・医薬品・包装関連からの反応・引き合いが活発で、今後相当な需要が見込めると期待している。
「SFM-30S」は、紙テープ・フィルムテープが使用できる半自動結束機。「大きな被結束物は自動機しかかからないが、小物やアーチサイズに関係なく結束できる装置はないか」との要望に対応して開発された。
半自動梱包機と同様アーチがないため、アーチサイズに関係なく、多様な形状や寸法の製品を結束することができる。ドーナツ状製品、規格袋など袋類、化粧箱、段ボール、トムソンなどで、展示会でもこうした分野からの反応が大きかったという。
能力は1結束約2秒。重量は50㌔㌘。
「SFM-30N」も紙テープ・フィルムテープが使用できる全自動結束機。先の「A-PACK」で公開した機種を、前扉を外すなどリニューアル化したタイプ。
結束能力は毎分約33本と、従来機「SFM-50型」の能力同21結束と比較すると、大幅アップとなっている。
テープ装填が簡単にでき、特殊アーチの採用によりテープ送りがスムーズ。品物を傷つけずに結束でき簡易包装に最適、高品質・高性能・耐久性に優れる、省スペース設計で結束時だけモーターが駆動するので節電になる、といった特徴も備える。
機械はコンパクト化されている。テーブル寸法500×385×高さ809㍉(「SFM-30S」も同様)、機械高さ1055㍉。アーチサイズ310×170㍉。機械重量は61㌔㌘。
対応するフィルムテープは、「SFM-30S」と共通で、幅は30㍉、フィルム厚みは60~100マイクロ㍍。
展示会では、特に弁当など食品や医薬品関連からの引き合いが活発であったという。