共同印刷(東京都文京区)は2月12日、医薬・産業資材事業拡大のため、高機能材料の専用工場を守谷工場(茨城県守谷市)に建設すると発表した。新工場(守谷工場・産業資材棟)は、医薬品包材の製造に適した高度な衛生環境を備え、引き合いの強まる吸湿包材や湿度インジケーターを製造する。10年度中の稼働を目指す。
同社は2月10日、東部瓦斯(東京都中央区)との間で守谷工場南側の隣接地の取得に関する契約を締結した。取得用地は、東部瓦斯の茨城南支店・守谷事業所の所在地で、敷地面積は6612平方㍍。取得価額は2億9000万円。
同社では、湿気やアウトガスを吸着する高機能包材「モイストキャッチ」やコバルト化合物を使わない湿度インジケーター「ヒューミジャッジ」など高機能材料の開発、拡販を進めてきた。ここにきて医薬品、半導体、電子部品などの業界でこれら製品に対する引き合いが強まってきたことから、同社では医薬・産業資材事業を今後の成長の柱と位置づけ、専門工場の建設を決めた。
今後は医薬品包材をはじめ、エレクトロニクスや先端電子材料の事業分野にも注力し、2015年度までに100億円規模への事業拡大を目指す。