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段ボールでもプラスチックコンテナでもない、新しい通い箱

段ボールでもなく、プラスチックコンテナでもない、新しい通い箱が登場した。梱包資材メーカーのエコビズ(大阪市中央区)が新発売する「エコビズボックス」がそれだ。全面一体型のポリプロピレン板に特殊な樹脂製の生地で覆った新型ボックス。軽量はもちろんのこと、折りたため、繰り返し使用することで、コストを低減するほか、汚れがつきにくい構造となっている。

同社は、梱包材料削減の取り組みとして、ストレッチフィルムの代替商品「エコビズベルト」を開発するなど着実に認知を広げる優良企業。世界包装機構主催の世界パッケージングコンテストにて「ワールドスター2009」を受賞するなど、物流現場における問題解決型企業として実績がある。

「エコビズボックス」の名称で4月より販売を開始する同商品は、箱の側面に折り目がついており、底面を引き上げることで簡単に畳むことができる。重さは通常75㍑の大きさで約1・7㌔㌘。同容量の折り畳み式プラスチック製コンテナの約4・3㌔㌘と比べても4割程度の重さとなっている。

丈夫で、持ち運びやすく、また従来のプラスチック製ケースで発生する落下による破損事故やケガを防ぐ。一箱20㌔㌘までの内容物を梱包でき、積み荷の際には、5段積みまでの加重にも対応できる設計となっている。

畳んだ寸法は、縦310×横600×高さ50㍉と従来の折りたたみコンテナと比べ、より薄くコンパクトな仕様になっている。また、付属のカバー(収納袋)を折りたたんだ状態で使用することで、保管時に汚れがつきにくい。見た目もカジュアルな折り畳みコンテナとなっている。

すでに大手ユーザーからの注文も受けており、本格的な市場への導入は4月頃になる見込み。75㍑用一箱3000円(税抜)となっており、オプションとして希望の色や伝票用ポケットをつけるなどの対応も可能。通い箱市場への新しい追い風として今後に注目が集まる。

「今後も物流現場での問題を直視し、コスト面はもちろん、輸送中の環境負荷低減を実現できる商品開発を続けていきたい」と常務取締役・澤地克明氏は、意気込みを語った。