Paltacは2月3~4日の2日間にわたり大阪市内で 「ストアソリューションフェア2010」 を開催し、 1652種類の新製品を中心にしたメニュー提案で消費喚起につなげたい有望材料を紹介したほか、 非商品分野では物流センターのバックアップ機能など事業サポート面の売り物を披露して不況を切り抜ける道筋を来場社に示した。
初日に行ったメディア向けの趣旨説明会では、 近者正平副社長が 「約600社から3500人の来場を見込んでいる。 34回目となった今回は新製品も多く、 各会場では傾向をじっくり見てほしい」 と述べ、 会場の端々が自負できる内容に仕上がっていることを取材陣にアピールした。
これを受けて笠井英雄常務は、 「売場Reディスカバリー~再発見~」 など9項目の提案コーナーを今回の呼び物と位置付けて造作の趣旨を説明したほか、 全3会場にメーカー134社と共作で組み上げた各出展ブースは 「いま中間流通業として何ができるかを考え、 (小売業に対し) 信頼のパートナーとなるための提案を盛り込んでいる」 と語って来場者の反響に期待度の高さを示した。
また、 本会場で三木田國夫社長に今回の接客趣旨を聞いたところ、 「商品のイチオシもさることながら、 (展示会を通じて) 会社を知ってもらいたい。 われわれがどういった機能を市場で果たせるかを見てほしい」 と述べ、 メーカーと卸先が一堂に会す年間最大のイベントで成功の志をのぞかせた。
広範なジャンルの商品が並ぶ展示会のなかから化粧品に焦点を絞り込み、 笠井英雄常務に今回の傾向を聞くと、 「化粧品が従来から担ってきた 『美』 に変化が起こり、 最近は体内から引き出す美へと消費者ニーズが移行し始めているように感じる。 これに対応~特化した売場づくりが必要になっている」 という回答があった。 言い換えると、 「お客様は 『美』 だけを求めて店舗へ足を運ぶのではなく、 『健康と美』 を両立したいと求めている。 2つの欲求を見つめ、 きちんと融合させた売場づくりをしなければ物販としてやっていけない」 としたうえで、 会場には 「そうした点で “気づき”を促すための展示コーナーを設けた」 と述べて傾向と狙いの関係性を説明していた。
また、 今期第3四半期までの化粧品売上げについて、 笠井常務は 「堅調にきている。 既存店ベースで伸びている背景には、 RDCの稼働アップが利いている」 として順調な商況を語っていた。