(株)タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)は、アルコールセンサースリム「HC-213S」とアルコールセンサーミニ「HC-213M」を2010年4月1日に発売する。HC-213Sはペン型のスリムタイプ。また、HC-213Mは女性の利用を意識し、白と金を基調に化粧品のボトルのようなおしゃれなデザイン。
同製品は製品は、持ち運びに便利な小型のアルコールセンサー。正しく適正な飲酒を心掛けることをコンセプトに従来機よりもさらに使い勝手にこだわり、開発された。
計測方法は、いたってシンプル。キャップを持ち上げると電源が入り、4-5回振ってから約5秒後に吸い込み口に正面から息を吹きかけるだけ。内蔵の半導体ガスセンサーが、呼気からアルコール濃度を検出し、飲み始めから酔い過ぎまで12段階で液晶画面に数値を表示する。保証期間は両製品とも500回または購入後1年間。
適度な飲酒はストレス解消など健康にもよいとされる。一方で過度の飲酒は、健康への影響に加え、飲酒運転による交通事故を招く恐れがある。国土交通省はこうした事態を踏まえ、2010年度から「始業前の飲酒検知器による検査」を運輸業者に義務付ける方針を決定。さらに、2009年から飲酒運転をしたドライバーが所属する運輸業者への「営業停止」や「車両使用停止」などの行政処分などといった基準も強化し、企業側の飲酒容認や黙認も正すことになった。
そうした背景もあり、アルコールセンサーの需要は増加傾向にあり、同社の製品も年間平均10万台のペースで推移するなど、順調に伸長を続けている。同社では新製品の投入で新たな需要を掘り起こし、オーラルケア市場のシェア拡大を目指す、としている。
製品の税込価格はいずれも4200円。4モデル合計で年間20万台の販売を計画する。なお、サイズはHC-213Sが厚さ112×長さ19.6×幅17.2mm(重さ約32g)、HC-213Mが厚さ61×長さ41.6×幅20.7mm(重さ約35g)。カラーはHC-213Sがホワイト、ブラウン、ブラックの3色。HC-213Mはホワイトのみ。