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駅弁容器で環境対応が”加速”

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駅弁容器の“環境対応”が加速中だ。東海道新幹線および在来線の車内販売や駅弁販売を手掛けるジェイアール東海パッセンジャーズ(以下パッセンジャーズ、本社・東京)では、昨年10月から発売している「近畿味めぐり弁当」(950円)の中仕切り容器に、キャッサバ芋を原料とするデンプントレー「タピオ」を採用。その旨を紙箱蓋の裏面に記載するなど、積極的なアピールに努めている。新幹線を利用する“エコ出張”の効果が期待される中、環境配慮を意識したパッケージングの採用で、トータル的なイメージアップのシナジーも期待できそうだ。

デンプントレー「タピオ」は、プラス化成工業(札幌市手稲区)が東南アジアから輸入したシートを成形、鉄道関係に強い食品用軽包装サプライヤーのシンギ(広島市中区)が駅弁容器として販売する。

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食品業界などの包装ユーザー分野では近年、製造や商品を通じて“環境対応”の姿勢を訴える動きが活発化。かねてから駅弁容器の一部見直しを検討してきたパッセンジャーズでも、容器軽量化や簡素化に続く具体策として植物由来プラスチックに着目し、シンギからの提案を受けて採用に踏み切った。

タピオトレーは通常、白色だが、ご飯を引き立たせるため“黒”に着色したほか、ご飯とオカズ4種類が盛れるオリジナルの型を起こした。容器にはテーパーがかかり在庫適性が優れる点も、採用では大きなポイントだったようだ。