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大麦若葉末のコラーゲンの吸収に及ぼす影響を確認

(株)東洋新薬と(株)アサヒ緑健との間で設立された合弁企業「株式会社大地の力研究所(本社:福岡県福岡市)」は、日本農芸化学会2010年度大会において、大麦若葉末がコラーゲンの吸収性を向上させることを、発表した。

大麦若葉末はイネ科オオムギ属に属するオオムギ(Hordeum vulgare L.)の出穂前の茎葉(草丈300~600 mm)を刈り取った後、洗浄、乾燥、粉砕など複数の工程を経て製造される淡緑~濃緑色の粉末。大麦若葉末は食物繊維を豊富に含み、青汁などの商品に利用されている。

今回同社は、大麦若葉末のコラーゲンの吸収に及ぼす影響をin vivoで確認。日本農芸化学会2010年度大会(2010年3月27日(土)~30日(火)、東京大学駒場キャンパス)で、発表した。

■ 発表骨子

食物繊維の含まれない高脂肪食(無繊維高脂肪食)を摂取させる試験モデルを用いて評価した。

ラットに無繊維高脂肪食と大麦若葉末を28日間摂取させ(大麦若葉末群)、大麦若葉末を含まない無繊維高脂肪食を与えたラット群(対照群)と比較した。その後、たんぱく質の1種としてコラーゲンを経口投与し、投与後の血中ヒドロキシプロリン量〔注①〕をコラーゲンの吸収の指標として測定した。

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その結果、投与2時間後において対照群と比較して大麦若葉末群で血中ヒドロキシプロリン量が有意に高値を示した。

このことから、大麦若葉末の継続的摂取によりコラーゲンの吸収性が向上する可能性が考えられ、コラーゲンの摂取に大麦若葉末が有用であることが示唆された。

〔注①〕 ヒドロキシプロリン

コラーゲンに特徴的に存在するアミノ酸。他のたんぱく質にはほとんど含まれないアミノ酸であり、コラーゲンを測定する場合に一般的に用いられる。

2010年04月08日 10:50