マンダムはさきごろ、 「ニキビは青春の残念ポイント~ケータイ1000万画素時代を生き抜く男の美肌塾~」 と題し、 スキンケアに関するセミナーを開催した。
「ルシード」 の新製品発売に関連して、 男性ミドル層のスキンケア意識の向上を図ろうと昨秋に実施したセミナーに続くもので、 今回は 「ニキビ」 に焦点を当てた。 セミナーでは、 同社商品開発者と研究員が、 男性のスキンケア意識の変化や効果的なケアについてスピーチしたほか、 帝京大学医学部皮膚科主任教授の渡辺晋一氏を特別講師として招き、 ニキビ発症のメカニズムや日本のニキビ治療事情などをレクチャーした。
商品開発者の視点から報告した高橋宏武・第一商品開発部主任は、 まず、 近年の男性スキンケア市場が拡大の一途にあることを示し、 主力ブランド 「ギャツビー」 が市場の伸長率を上回る推移を見せていることをアピールした。
その上で、 スキンケア意識向上の動機として 「顔はID」 とのフレーズを披露。 今や若年男性の55%が携帯電話やデジタルカメラで“自分撮り”を経験しているという調査結果を報告した。 また、 女性の90%が 「美肌」 を男のイケメン条件としているとし、 「肌がキレイじゃないとモテない時代」 と現状を述べた。
こうしたデータが示す通り、 男性がスキンケアに求める要素は近年、 トラブルケアだけでなく 「ハリ・弾力のある肌」 といった“美肌づくり”へのニーズが拡大傾向にある。 1985年前後には15%程度だった洗顔料の使用率は、 現在90%超にまで達し、 化粧水の使用率も 「劇的に向上した」 (高橋氏) という。
そんな男性の肌における最大の悩みが 「ニキビ」 で、 同社調査によると、 約50%の男性がニキビに悩んでおり、 年代別に見ると若年層が圧倒的に多い。 このほか、 「最も嫌な症状」 が 「痛み」 ではなく 「赤み」 (57%) であることや、 季節を問わず 「1年中、 ニキビに悩まされている」 (高橋氏) といったことも調査で明らかになった。 また、 「ニキビができたときの気持ち」 では 「他人の目線が怖い」 (86%)、 「友人・彼女に会いたくない」 (60%) といった回答が上位を占め、 「ニキビができてしまったときの行動」 には 「指・針でつぶした」 (79%)、 「前髪で隠した」 (34%) との意見が多く寄せられるなど、 若年層のニキビに対する過剰ともいえる拒絶感が示されている。 結果、 高橋氏はニキビを 「青春のシンボル」 ではなく、 「残念ポイント」 と結論づけた。
そして、 ニキビ予防として、 今春発売の洗顔料 「フェイシャルウォッシュ オイルクリアフォーム」 (医薬部外品、 130g350円) と化粧水 「スキンケア パウダーインウォーター」 (医薬部外品、 170mL700円) の使用を促し、 「1人でも多くのニキビに悩む男性を救えれば」 (高橋氏) と述べた。
続いて、 同社中央研究所の森俊裕氏が、 研究員の立場から“ニキビ予防”の重要性を訴えた。 森氏はニキビ治療後進国とされる日本では、 香粧品によるケアが有効と主張。 中でも、 「予防」 に関しては 「医薬部外品」 が適していると指摘した。
その上で、 医薬部外品の洗顔料 「フェイシャルウォッシュ オイルクリアフォーム」 が、 他社の類似製品と比べ 「より効果が発揮できるような処方設計にしている」 (森氏) 点を画像データを駆使して強調した。 また、 この際に 「30~35℃のぬるま湯」 「しっかり泡立てる」 「すすぎは10回 (1リットル) 以上」 を洗顔時のポイントとして挙げた。
同じく医薬部外品の化粧水 「スキンケア パウダーインウォーター」 については、 配合した4種のパウダーによる皮脂吸着力の高さを強調。 補完アイテムとして、 あぶら取り紙やフェイシャルペーパーなども活用することで、 「ニキビのない肌状態をつくっていただきたい」 とメッセージを発するとともに、 「実際に効果のある商品を提供していきたい」 と研究・開発にも強い意欲を示した。
なお、 同社は現在、 Web上で男性のスキンケア情報を発信する 「ギャツビー ラボ」 を開設し、 関連情報を発信している。