大洋精機(大阪府大東市)は、業界初となる、巻き付けタイプのシュリンクラベル用COM自動帯束機「WASシリーズ」を開発した。最大150㍉幅の収縮ラベルの帯束を簡便化し、特に拡大する巻き付け型シュリンクラベルの小ロット・低コスト・省資源・省人化対応に効果を発揮するもので、公開されたインターフェックス展では大きな注目を浴びた。
シュリンクラベル分野では、巻き付け式のフィルムロールラベルに対抗するため、熱収縮フィルムによる巻き付けラベルの製品展開を進めている。
新型自動帯束機「WASシリーズ」は、ロール状の巻き付け型収縮ラベルを簡単に商品に装着する装置。同展では、厚み35マイクロ㍍・幅150㍉の一軸PETシュリンクラベル(日新シール工業提供)を商品全体に帯束。帯束力は強固。その後、簡易な部分収縮用トンネルに通してサイド面をシールしていた。
同システムの場合、ロールフィルムを使用し、ラベルを事前に製袋する必要がない。従来、この少ロット分野はオフラインで作業し人でに頼っていたが、これを自動化することにより、大幅に作業負担が軽減されコストも削減された。
装置の価格も従来の大型ロールラベラーと比較すると大幅に軽減された。
同機の能力は毎分17~20個。テープ幅は最大150㍉で、小幅テープに対してはアーチサイズの変更で対応。
ラベル(フィルム)についても多様なタイプへの対応が可能。
超高速型ラップラウンドラベラーの場合はPETボトル用ラベルなどが中心となるが、同機の場合は食品容器やDVDなどのスリーブ包装など広範な分野に適しているという。すでに一軸PET収縮ラベル分野では除湿剤関連で実績を持つ。
同展では、省資源・省エネ・低コスト型システムとして注目された。同社では、新システムについて「帯束から包装への新しい提案が行えた」として展開を強化する意向だ。