(社)日本通信販売協会(事務局:東京都中央区、宮島和美会長)はこのほど、「インターネット通販利用者実態調査2010」の結果を発表した。調査は、関東1都3県、20~59歳のインターネット利用者1,080人を対象に行われた。
利用頻度については、「週3回以上」が6.4%で、前々回から着実に増加。なかでも男性20代の「週3回以上」が14.1%と突出する結果となった。この世代は「Amazon」利用率が高く、利用頻度と相関があると考えられる。
一回あたりの購入品目数は、「1品目」が6割。そうした中で、男性利用者の購入品目「1品目」が69.4%で女性の1品目購入率51.7%を20ポイント近く上回り、際立っている。男性が書籍やDVD、ゲームソフトなどを“指名買い”するのに対し、女性はカタログ通販の利用が多いことが影響するとみられている(下表)。
購入品目については、「本・雑誌・コミック」が5割を占め、主役の座をキープ。2位以下は「食料品/飲料(アルコール類除く)」(34.9%)、3位「レディース ファッション・靴」(28%)、4位「健康食品」(22.7%)、5位「旅行(ツアー・ホテル予約)」(21.9%)となっている。
リアル店舗とネット通販のどちらで購入するかについては、「健康食品」、「旅行」、「CD/DVD/ビデオソフト」、「チケット」の4項目が、ネット通販を通じ購入する率が高い結果となった。一方、ネット通販での購入率が高い「本・雑誌・コミック」でもリアル店舗での購入が多く、ネット通販がリアル店舗の売り上げに影響を与えるといった定説を肯定する結果とはならなかった。
商品購入の情報源については、メールマガジン(30.8%)がトップで、テレビのコマーシャル(16.5%)、カタログ通販雑誌(11.6%)、雑誌記事・広告(9.4%)などを大きく上回った。さらに購入の決め手となった情報源については「クチコミサイト」(28.6%)が1位となり、「企業のインターネットサイト」(23.5%)、「実際の店舗」(15.6%)、さらに「知人、友人、家族などの話」(12.0%)を上回って購入の決め手となる情報源としての有効性を示す結果となった(下表)。
なお、同報告書の詳細は、同協会より12月24日にリポートして刊行される。