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日本人が抱くPBブランドに対する認識

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ニールセン・カンパニー合同会社(本社=港区)は、世界53カ国2万7000人以上の一般消費者(15歳以上)を対象に行った「ニールセングローバルプライベートブランドレポート」の結果を発表した。調査結果を世界平均と比べると、日本の消費者はプライベートブランド(PB)商品をお買い得だと考え、不況を脱した際にも購入し続けたいと考えていることがわかった。

日本人はPB商品をブランド商品以上とは考えていない

この結果に対し、ニールセン・カンパニー コンシューマー リサーチ マネージャーの西河高志氏は、次のように分析している。

今回の調査での大きな発見は2つある。

まず、日本の消費者はPB商品の品質をブランド商品以上だとは見ていないものの、お買い得品だという認識は強まっているようだ。実際、当社の2001年度実施の調査では「PB商品は価格を考えれば非常に価値がある」と答えた人は27%だったのに対し、今回は50%と、大幅に増加している。

2点目は、日本以外のアジア地域におけるPB商品への低評価で、「品質を重視する場合、PB商品は適切ではない」(日本24%、日本を除くアジア地域平均42%)、「PB商品はお金があまりない人や有名ブランドは高くて買えない人が買うもの」(日本26%、日本を除くアジア平均43%)などの項目では、日本と大きな差が開いており、アジア地域ではまだPB商品に対する信頼は低い。

今回はオンライン調査の結果のため、高所得層に限定された結果という可能性もあるが、アジアの成長が著しいことを考えると、今後数年間は、この傾向が続く、もしくは強くなるのではとも考えられる。

PB商品のイメージとして、「有名ブランド商品より高品質なものもある」と答えた人は、日本22%に対し、世界平均は35%だった。また、「PB商品は有名ブランド商品のよい代替品である」との認識は、日本では28%の人しかもっていないのに対し、世界平均では37%となり、いずれも日本のほうがやや低い数値となっている。

アジア地域に比べると日本人のPB商品そのものへの評価は高い

「商品を最低価格で購入したい」と考えている人は比較的少ない(日本24%、世界平均35%)一方、PB商品は値段のわりにとても価値があると考えている人(日本50%、世界平均40%)は、2001年の調査時(日本27%)に比べてもかなり増加している。

また、不況の際にはより多くのPB商品を買う、と回答したのは72%。これは今回の調査回答53カ国中、7番目に多い数値で、今後景気が良くなってもPB商品を買い続ける、という回答は世界で3番目に高く(96%)、PB商品の購入意向は高いようだ。

日本は、アジア地域のその他の国々(アジア太平洋地域から、オーストラリアとニュージーランド、日本を除いた11カ国)と比べると、PB商品への評価は比較的高めであることがわかった。

「品質を重視する場合、PB商品は適切ではない」(日本24%、日本を除くアジア地域平均42%)、「PB商品はお金があまりない人や有名ブランドは高くて買えない人が買うもの」(日本26%、日本を除くアジア平均43%)などの項目では、日本とアジア地域のPB商品に対する認識の差が顕著に出ている。