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栄養成分表示検討会の素案を提示

「第7回 栄養成分表示検討会」が2011年6月27日、都内で開催された。論点整理の2回目となった今回は、これまでの議論をまとめた報告書の素案が提示された。

素案は、(1)はじめに(2)表示の優先度が高い栄養成分(3)表示の実効性の確保(4)今後の方向性の各項目で構成。

(1)では、食品表示の法律と関係性を交え、これまでの経緯に触れながら、国際的な状況も踏まえるなどして、今回の検討会により食品表示を健康維持・増進を図る手段としての位置付けを高めることがその目的であるとした。

(2)では、これまでの栄養表示の際の栄養成分の優先度を見直し、新たな表示順を提示。その基準として国民の栄養摂取状況からみて、欠乏や過剰な摂取が国民の健康保持増進に影響を与えているもの、全ての国民が知っておくべきであると考えられる栄養成分などが挙げられた。

現在の栄養表示(1)エネルギー(2)たんぱく質(3)脂質(4)炭水化物(5)ナトリウム

→事務局案(1)エネルギー(2)ナトリウム(3)脂質(4)炭水化物(5)たんぱく質

(3)では栄養表示の義務化を目指していくことが適当であるとした上で、表示の適用範囲、誤差の許容範囲、表示値の設定方法、消費者にわかりやすい表示方法、監視・執行のあり方が記された。

(4)では、消費者庁として法体系のあり方も含め、事業者団体、消費者団体、栄養士会等との連携体制を構築し、栄養表示に関する普及系は取り組みを進めていくことが、示された。

検討会では、以上の素案をたたき台に修正、疑問点などを議論した。次回、7月20日開催予定の第8回検討会で報告書のとりまとめを行う。

素案→ http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin632.pdf 

【出席者一覧】

(委員)

赤松利恵    お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授

畝山智香子 国立医薬品食品衛生研究所安全情報部第三室長

鬼武一夫    日本生活協同組合連合会組織推進本部安全政策推進室長

蒲生恵美    社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会

食生活特別委員会副委員長

坂本元子    和洋女子大学学長(座長)

迫和子      社団法人日本栄養士会専務理事

佐々木敏    東京大学大学院医学系研究科教授

塩谷茂      財団法人食品産業センター技術環境部長

徳留信寛    独立行政法人国立健康・栄養研究所理事長

仲谷正員    日本チェーンストア協会食品委員会委員

浜野弘昭    特定非営利活動法人国際生命科学研究機構特別顧問 前事務局長

飛田恵理子 特定非営利活動法人東京都地域婦人団体連盟生活環境部長

山根香織    主婦連合会会長

渡部浩文    東京都福祉保健局健康安全部食品医薬品情報担当課長

 

(消費者庁)

原敏弘      消費者庁審議官

相本浩志    消費者庁食品表示課長

平中隆司    消費者庁食品表示課長補佐

米倉礼子 消費者庁食品表示課衛生調査官

2011年06月27日 20:06