パナソニック(株)は2013年2月14日、imecと共同で全自動の小型体質診断用遺伝子検査チップを開発したことを発表した。
同製品は、微量の血液からDNAを抽出・増幅し、目的のSNP判定を行う機能を一体化したチップ。わずか1時間で遺伝子検査を行うことが可能となる。
血液や薬液を送り出す超小型ポンプやDNA抽出・増幅部、高精度フィルター、高感度センサーを新規に開発し、小型化やスピード化を実現。これまで専門機関での受託検査では判定までに数日から1週間かかっていたものを、前処理工程も含め、大幅に短縮した。
従来の全自動遺伝子検査装置は、大型で高価なため臨床現場への本格普及には至らなかったが、同製品の開発により、一般病院などでの個人(患者)の体質にあわせた医薬品処方や治療法等を選ぶ「テーラーメイド医療」の普及が期待される。