(株)公知貿易(大阪府大阪市)が展開する抗ストレス素材『ゼンブリン(R)』を長年にわたり研究するHG&H社の創始者の一人でもあり、医師で研究者のNigel Gericke博士がこのほど来日。そのパフォーマンスと最新データを解説した。
同素材は、南アフリカ原産の植物「スケレティウム」の地上部から抽出して得られたエキスパウダー。抗ストレス、集中力向上、不安緩和などの効果が臨床試験により確認されている。
「スケレティウムは少なくとも1685年から食経験がある。砂漠地帯の過酷な環境で育ち、原住民がシガーやお茶として珍重し、サバイブすることに貢献してきた。即効性があり、日常生活の緊張や心肺、ストレス緩和への効果が期待できる」と開発者でもあるGericke博士は説明した。
効果は大きく2つに分けられる。一つはストレス改善や落ち着き。もうひとつは、集中力や注意深さ。前者は、5-HT(セロトニン)再吸収阻害、後者は、PDE4(ホスホジエステラーゼ4)阻害が、そのメカニズムとして解明されている。
前者は1996年、後者は2007年に発見された。ある意味で相反する効果を備える同素材は、即効性があることも確認されており、あらゆるストレスにおいて、不安を取り除き、作業に集中できることが期待でき、ビジネスシでの活用シーンも増えそうだ。
安全性及び機能性についても臨床試験が行われており、すぐれた効果が確認されている。アメリカでは3年前から末端製品が発売され、急拡大している。PDE4取り込み阻害作用によるドライブ用眠気予防ドリンク、イライラ解消サプリメント(セロトニン再取り込み阻害作用)など、ピンポイントな訴求での製品展開も期待でき、ストレス社会におけるニーズは多そうだ。
同社では「メンタル面において、日本では手軽に薬を服用できるような環境にない。だからこそ、ストレス社会において、この素材は必要な素材であり、役立つ素材と考えている」と拡販に力を込める。現状、食薬区分が明確でないが、食品としての十分な歴史があり、同社では積極展開を図る意向だ。
なお、原料は野生種だが、同素材では効果の高い種を選抜し、南アフリカの農場で厳正に管理。トレーサビリティも保証されている。さらに、収穫した原料は、スペインのEU-GMP工場で原生管理のもと、抽出が行われている。