大象(デサン)ジャパン(株)は、同社が取り扱うキムチ由来の植物性乳酸「LACTOPY®」を化粧品用としても本格展開する。
これまでに食品用途として実績を積み重ねてきたが、有用なエビデンスもあることから内外からの美容系素材として訴求していく。 同素材は、韓国の伝統食品・キムチ由来の植物性乳酸菌。アトピー性皮膚炎(AD)に対する臨床試験で有用な結果が得られるなど、エビデンスのある素材として認知されており、米中韓で特許も取得している。
摂取によるADに対する有効性が確認されている同素材は、軟化剤に配合することでもその効果が確認されている。
分蒸散量(TEWL)、皮膚容量、皮膚所見改善度(Investigator Global Assessment:IGA)、ビジュアルアナログスケール(Visual Analogue Scale:VAS)の値を0、1、2、4週目に測定した。
その結果、乳酸菌配合軟化剤処理した腕のTEWL、VAS値は有意に低い値を示し、皮膚容量値は有意に増加した。このことから、乳酸菌配合軟化剤の局所適用は、AD患者の皮膚透過性を改善すると考えられる。
同社では今後、こうしたエビデンスとともに、これまでの食品用途に加え、化粧品用途での展開を併せて行い、日本市場での拡販を目指す。