アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:野木森雅郁、以下「アステラス製薬」)とアストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役会長兼社長:加藤 益弘、以下「アストラゼネカ」)は、今年2月1日から、喘息患者さんを対象とした喘息疾患啓発活動「チェンジ喘息!」を開始します。
インターネットなどによる調査の結果、発作治療薬の服用などから喘息コントロールが不良と医師から判定された患者さんの約7割が「自身の喘息症状はコントロールできている」と誤った認識をしていることや、抗炎症薬である吸入ステロイド薬の服用を完全に守っている患者さんが半数にも満たないことが分かりました。
喘息は気道の慢性的な炎症によって起きる疾患です。そのため、発作を起こさないように気道炎症を抑制(コントロール)することが治療の中心となります。しかし、発作が起きた時だけ発作を鎮める薬剤を使い、気道炎症を抑える根本的な治療を怠ると、その結果、気道がますます敏感になり、発作をくり返すという悪循環に陥ってしまいます。
「喘息予防・管理ガイドライン2009」では、喘息の治療目標は「健康な人と変わらない生活を送ること」とされています。それを達成するためには、まず、患者さんに「喘息は慢性の炎症性疾患であること」、「炎症に対する治療をきちんと継続すれば、症状のない生活が送れるようになる」ということを理解していただくことが重要です。
患者さんの喘息に対するさまざまな「誤解」を解消し、症状に苦しむ日々を「チェンジ」してもらいたいとの考えから、両社では、新聞広告/医療機関掲示用ポスター、簡単に喘息の状態をチェックできる「セルフチェックシート」、専用ウェブサイト「チェンジ喘息!なるほど喘息.com」(http://naruhodo-zensoku.com/)などを通じて、喘息症状があっても“仕方がない”と思っている患者さんに、一日も早く健康な人と変わらない生活を送っていただくためのメッセージを届けてまいります。
今後ともアステラス製薬ならびにアストラゼネカは、気管支喘息治療の向上に貢献したいと思います。
【喘息疾患啓発活動「チェンジ喘息!」概要】
① 新聞広告/医療機関掲示用ポスター
「知ろう、もっと喘息のこと。変えよう、あなたの毎日」をコンセプトに全国紙、ブロック紙を中心に広告掲載し、患者さんに、「あなたの喘息の症状、“仕方がない”と思っていませんか?」というメッセージを伝えます。
(2011年2月上旬掲載予定)
また、同内容のポスターを全国の医療機関に掲示依頼します。
② セルフチェックシート「喘息クイックチェック」
簡単に喘息の状態をチェックできるセルフチェックシートです。
「自分の喘息の状態をどう思っていますか?」「喘息の症状で眠れなかったり、夜中・明け方に目覚めるときがありましたか?」など6項目にYES・NOでチェックするセルフチェックシートです。
全国の医療機関に設置を依頼します。
③ 喘息疾患啓発ウェブサイト
「チェンジ喘息!なるほど喘息.com」
喘息の正しい知識と治療についての総合サイト。気道の炎症がイメージできるムービーや、専門医へのインタビュー、喘息の状態を簡単にチェックできる「喘息クイックチェック」(②セルフチェックシートと同内容)などのコンテンツを掲載しています。