築野食品工業株式会社は、細胞実験棟に新たに、恒温恒湿室と顔面画像解析装置などを導入しました。
同社は米ぬかを高度有効利用することを目標とし、こめ油事業・ファインケミカル事業・オレオケミカル事業を展開しています。ファインケミカル事業では、米ぬかからこめ油を精製する課程で発生する副生成物からあらゆる機能性成分を抽出精製し、医薬品原料、化粧品原料、食品添加物、食品素材、飼料、飼料添加物、工業用薬品等を製造しています。
世界的な高齢化や近年厳しさを増す気候変化、新型コロナウイルスなど、時代を追うごとに健康や美容へのニーズが高まっています。一方で同社が扱う米ぬかは、古くからその価値の高さが認められておりましたが、特に近年、こめ油や米ぬか原料素材の健康機能が注目され始めています。
同社では、新たに美容試験機器を導入し、自社で研究できる体制を整えました。今後、米ぬか素材の健康・美容に関する最新の知見を正確に発信することで、世界的な健康や美容のニーズに貢献することを目指しています。
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■ 米ぬか素材の研究を加速!細胞実験棟とは?
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●細胞実験棟設置の目的
細胞実験棟では、リアルタイム定量PCR装置と蛍光顕微鏡を新たに導入し、培養細胞を用いた、各種美容機能性に関わる遺伝子発現の解析試験をおこなっています。また今回、恒温恒湿室・皮膚画像解析装置など、ヒトの美容に関する臨床試験を実施できる施設を新設し、同社商品素材の効果について検証を進めています。
●新たに導入した臨床試験装置とは?
・皮膚画像解析装置
カラー写真とUV写真の撮影ができ、「シミ」「シワ」「毛穴」「色ムラ」「ポルフィリン」「隠れジミ」「メラニンインデックス」「ヘモグロビンインデックス」の解析ができます。解析結果は同年代の平均値と比較でき、レポート作成も可能です。
・コラーゲン密度測定器
真皮中のコラーゲン密度やコラーゲンの少ない部分の外的要因の影響度、真皮コラーゲンの厚みの測定を行います。
・恒温恒湿室
温度0-40℃、湿度10-95%に設定できる部屋を設置し、上記装置による測定を一定の環境下で実施することで、正確な数値を測定できるようにしています。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・築野食品工業株式会社 2021年5月26日【PDF】発表
・築野食品工業株式会社 公式サイト