株式会社コーセーは、この度、慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 兼 大学院医学研究科委員の満倉靖恵教授との共同研究を本格始動し、化粧品を使用したときの脳波の変化に加え、新たに、ホルモンの作用から心身の状態を捉える研究を進めます。この取り組みを同社が長年培ってきた知見と掛け合わせることで、新たな美容提案や商品開発につなげていきます。
同社ではこれまでに、化粧品による心の変化をより精密に数値化する手段として「脳波」に着目し、脳波信号解析の第一人者である満倉教授との取り組みを続けてきました。これまで、ファンデーション塗布時の脳波解析から、「心地よい」、「メイクをすることが楽しい」という心理的な効果を数値化することなどに成功しています。※
※ 2018 年 5 月 31 日発行 ニュースリリース
https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2018/05/20180531.pdf
そのようななか、満倉教授の研究では、「脳波」として表れる心の変化は、「ホルモン」によって大きく左右されることが解明されつつあります。
一般的に、「ホルモン」は一生を通じて心と身体の周期的な特徴や変化に大きく影響し、また、その心と体の周期的な特徴は性別、年代で異なるとも言われていることから、同社でもこれまでに、「美容」と「ホルモン」の関わりについて着目してきました。今回、「美容がもたらす肌、心、身体への作用」をより深く追究するため、満倉教授との共同研究を本格的に開始し、「脳波」と「ホルモン」両軸の変化を捉え、新たな美容の力や可能性を明らかにしていきます。その中で、お客さまのライフサイクルを踏まえ、「個人」と「一生」に寄り添った研究の推進と、独自価値の提供を目指します。
同社は創業以来、美容が肌だけではなく心にも働きかけることに着目し、化粧品の香りや感触にこだわった商品開発や美容提案をしてきました。現在は、近年高まる多様性の尊重やジェンダーレスの観点から、年齢や性別などに捉われず、より幅広いお客さまに寄り添った価値提供を目指すとともに、化粧品を核としながら、より領域を広げ、「美容と健康」に関わる“ウェルビーイング”の分野も視野に入れるなど、事業領域の拡大と高付加価値化を目指していきます。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社コーセー 2022年4月8日【PDF】発表
・株式会社コーセー 公式サイト