(発表内容)
ちとせグループは、マレーシア サラワク州にて建設を進めてきた世界最大規模(※1)の5haの藻類生産設備『CHITOSE Carbon Capture Central(以下、C4)』の開所式を4月4日に開催しました。開所式は、日本政府要人、マレーシアサラワク州政府要人、MATSURIにご参画いただいている企業様や金融機関様など多数のご来賓をお招きし、執り行いました。
尚、C4はちとせグループの中核企業であるちとせ研究所が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の委託事業(※2)として建設したものです。
写真左から、サラワク州政府関係者(Tuan Haji Azmi Bin Haji Bujang事務次官、Yang Arif Dato Sri Talat Mahmood Bin Abdul Rashid司法長官、YBhg Datu Dr Muhammad Abdullah Bin Zaidel 副次官)、在マレーシア日本大使館 髙橋克彦 駐マレーシア大使、ちとせグループ 藤田朋宏CEO、NEDO 弓取修二理事、ちとせ研究所執行役員 Chief Bio Engineer 星野孝仁
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開所式はまず、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 弓取修二理事より「世界中で起こる多くの困難に晒されながら、関わる全ての人々の極めてプロフェッショナルな努力によりオープンに達することが出来ました。我々NEDOは、今後も本プロジェクトをサポートし続け、真にサステイナブルな産業、社会、そして生活を実現する為に、最大限の努力を続けます。」との開会の挨拶から始まり、続いて髙橋克彦駐マレーシア大使より「本プロジェクトはマレーシア、日本を含めた世界の環境問題、エネルギー問題、食料問題等の解決に貢献するものであり、このような大きな意義をもったプロジェクトが発展していけるよう大使館としても協力していきます。」との祝辞を、YBhg. Datu Dr. Muhammad Abdullah Bin Zaidelサラワク副国務長官より「サラワクがこのプロジェクトの第一候補であることを嬉しく思います。政府は長きに渡り本プロジェクトに従事し、発展させるために力を注いでいくつもりです。」との祝辞をいただきました。
式典の最後には、ちとせグループCEOの藤田が「本日ご参加いただいたゲストの方々、またここまで築き上げてくれたメンバーすべての皆様へ心より感謝申し上げます。私たちは今日ここサラワクの地で、世界を変える第一歩を迎えました。そしてこのプロジェクトはここからどんどん拡大し続けます。2030年までに2000ヘクタール規模での藻類生産を実現し、世界で初めて藻で燃料などをつくるビジネスを成立させることを誓います。本日ご参加いただいた皆様、今後とも応援よろしくお願いいたします。」とC4の開所を宣言しました。
ちとせグループは、石油産業に代わる藻類基点の新産業を構築するプロジェクト『MATSURI』にて、人々の生活を支える藻類製品を社会に普及させるべく、バイオ製品の開発に向けた取り組みと藻類生産の大規模化を同時に進めております。大規模化においては、目下の目標として2000ha規模まで拡大する計画があり、現在この計画に向けた資金調達を進めています。
今回完成した生産設備の規模は5haですが、NEDOのグリーンイノベーション基金(※3)に総額500億円規模の事業として採択されたことにより、次は100haの生産規模にて経済合理性と環境持続性の双方を見据えた藻類生産技術開発と、CO₂を直接原料として生産する藻類バイオマスを原料にした化成品や化粧品、燃料、飼料、食品などの幅広い用途開発が決定しております。
これを通じて、藻類を基点とした日本発のグローバル産業の構築を推進し、政府の掲げる2050年カーボンニュートラル実現に貢献してまいります。
※1 フラットパネル型藻類生産設備
※2 バイオジェット燃料生産技術開発/微細藻類基盤技術開発/熱帯気候の屋外環境下における、発電所排気ガスおよびフレキシブルプラスティックフィルム型フォトバイオリアクター技術を応用した大規模微細藻類培養システムの構築および長期大規模実証に関わる研究開発
※3 グリーンイノベーション基金について
・「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクル推進」に係る実施体制の決定について https://www.nedo.go.jp/koubo/EF3_100190.html
・グリーンイノベーション基金事業、「バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」に着手 ―CO2資源化によるバイオものづくり製品の開発と社会実装、産業構造の変革を目指す― https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101619.html
【詳細は下記URLをご参照ください】
・ちとせグループ 2023年4月20日発表
・ちとせグループ 公式サイト