1.日本製粉株式会社は、農研機構、オルガノ株式会社と共同で、米ぬかから 95%以上の高純度セラミドを工業的に連続生産する技術を開発しました。
2.セラミド1)は皮膚に含まれる保湿成分で、皮膚へ塗布、経口摂取により保湿などの効果が期待されることから、様々な化粧品や機能性食品の原料として利用されています。
3.現在市場に出ているセラミドは、10%程度の低純度品であり、夾雑物(セラミド以外の 90%の成分)に由来する色や臭いがあるものもあり、用途が限られています。高純度なセラミドは色、臭いがほとんどなく、澱(おり)も生じないことから、透明な化粧液や医薬品、研究用途に使用できます。
4.現在主流となっている植物セラミドにはステロール配糖体2)が必ず混在します。これはセラミドと分離が困難で、セラミドを高純度化する上で問題となっていました。工業的なクロマト分離技術(擬似移動層クロマトグラフィー3))を応用することで 純粋なセラミドの工業的な分離に成功しました。
5.通常のセラミドは複数のセラミド種の混合体です。本技術を応用すればセラミド種ごとの製造が可能です。
6.本技術は米ぬか以外のものを素材とする植物セラミドにも応用が可能です。セラミド素材ごとの高純度セラミドの効能の評価が可能となり、より効能の高いセラミド製品の開発への展開が期待されます。
※詳細は下記URLをご参照ください
◎日本製粉株式会社 2014年7月9日発表
http://www.nippn.co.jp/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/07/09/no24_noukenkyoudou-seramido.pdf
◎日本製粉株式会社 オフィシャルサイト
http://www.nippn.co.jp/