初めに稲田二千武会長があいさつ。100年に一度といわれる不況の中「アメリカほどの影響はないのに日本はムードが暗い。こういうときこそ明る い笑顔で乗り切るべき」と口火を切り、業界展望を力説。「家で手軽に健康を維持できる家庭用健康機器は、薬品や医療機器等との位置づけで言えば川上の一番 上。寿命は毎年延びているが、生活機能を保っている人が少ない実態にあって、今後さらにホームケアの必要性は高まる。さらにこういった分野では日本の製品 レベルが一番。50年先をみればこのジャンルは着実に大きな産業になる」と力強く語った。
稲田会長はさらに「協会はいま大変充実している。スタッフ、予算面でも非常にいい状況。会員はまだまだ120社前後だが、協会がしっかりと認知さ れるためにももっと増えてもらう必要がある。そのためにも会員になることでどんなメリットあるのかなど、どんなことでもどんどん相談に来て欲しい」とア ピールした。
来賓あいさつした厚生労働省・医薬食品局医療機器審査管理室・俵木登美子室長は「健康産業は不況時ほど強いといわれています。医療の受診が減る傾 向となり、セルフメディケーションの意識が高まります」と解析。また、行政機関として医療機器の審査を迅速化するアクションプログラムが今年から始動する ことを改めて報告し「行政機関と関連企業両者の最善の努力で実現します」と展望を語った。
会には会員、来賓ほか約150人が出席し、乾杯のあと、和やかに歓談が行われた。