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小売店が開発したオリジナル美容液を新発売

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化粧品専門小売店のくしや(栃木県足利市、富岡加寿彦社長)は、美容液「リペアリレイション アイディーエスセラム」を新発売した。同社が展開する栃木、群馬の3店舗のほか、バラエティショップ、エステティックサロンなどへの展開を図る。
同製品は、AC-11、EGFなど話題の美容成分を配合した導入美容液。肌細胞の修復と再生により、トータルのアンチエイジングを実現する。
商品特徴は、有効成分の機能を最大限に引き出す商品設計にある。AC-11、EGF、フラーレン、ビタミンC誘導体といった話題の美容成分は保湿・うるおい効果のある多重層リポソームに内包。それにより4大成分が角質に速やかに浸透し、その機能が効率よく発揮される。さらに肌細胞間の余分な脂質や水分を排出するキレート作用成分によるデトックス効果もあり、有効成分の機能は、肌に対しあますことなく活用される。
化粧品メーカーではなく、化粧品専門小売店である同社が開発した同製品。メーカーではないが故に製品作りは、”より目の肥えたユーザー目線”で進められた。「小売店ながら製品開発に着手した大きな理由は2つ。顧客の固定化。そして、売る側として納得のいく製品を作りたかった。メーカーに依存するだけでは完全に満足できる製品とはなかなか出会えない。だったら作ろう、ということでゼロからスタートし、弊社のビューティーアドバイザー20人が顧客からの相談内容などを鑑みながら店頭でのモニタリングを実施しつつ試行錯誤、完成にこぎつけました」と同社富岡社長。
販売のプロとして美容の知識はあるものの、製品作りは素人。開発には、化粧品の企画開発などで豊富なノウハウを持つピオラコスメティックスジャパンのサポートを受け、足りない部分はしっかり補完。自社店舗でも胸を張って販売できる製品に仕上げた。

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製品完成度へのこだわりはもちろんだが、小売店として、発売商品の「ポジショニング」にも配慮した。自社ブランドが、他社扱い製品の販売の足かせになるのは、本末転倒。それを避ける意味合いもあり、前にはクレンジング、後ろには乳液・化粧水などが控え、製品提案のしやすい「導入美容液」での発売とした。将来的にはラインナップでの発売も視野に入れるが、まずは、同製品の浸透に注力する。
昨今は、飽和気味の市場にあってメーカー側が差別化製品の開発に注力する一方、小売側も顧客に切り込む差別化商品を切望している。そうした中で、川下の小売店として製品開発に着手した同社の動向は、注目される。
製品の税込価格は9,450円(30ml)。
2009年03月11日 19:49