(株)ハーバー研究所(本社東京都千代田区、小柳昌之社長)は2009年5月28日、平成21年3月期の決算を報告した。
連結での売上高は、111億8200万円で前期より1億3,900万円増で前期比1.3%の増だった。売上総利益は、87億5700万円で1億1900万円増。前期比で1.4%の増益となった。営業利益、経常利益も大幅にアップし、それぞれ前期比29.3%増の8億8100万円、33.6%増の8億6000万円だった。純利益は3億9300万円で前期比31.2%のプラス。
好調の要因として、主力のスクワランを始め、高機能化粧水等の基礎化粧品およびカリカリクッキー等ダイエット関連商品が好調に推移したことなどをあげた。また、広告販促活動においてテレビなど費用のかさむ媒体を控え、費用対効果の高いメディアを軸としたプロモーションを積極展開した結果、経常ベースで昨期予想を上回る増益につながったとした。全体では25週年キャンペーンと絡めた下期の追い込みで上期の不調をカバーする形となった。
来期の業績予想(連結)は4.6%増益となる117億円。営業利益は11.2%増の9億8000万円、経常利益は10.5%増の9億5,000万円とした。施策としては同社の原点である「スクワラン」を中心に女流監督を起用したテレビCM等の投入により新規顧客の獲得および既存客の固定化をはかり、好調の低カロリー本格派クッキーで多様な販売チャネルを活かした販売展開などを行う。化粧品や食品に係るPBやOEMも小口から対応するなどで積極展開する。関連子会社の(株)信州薬品研究所の漢方「瓊玉膏」(ケイギョクコウ)なども販売強化するとともに漢方生薬のノウハウを活かした商品開発を積極的に進めていく。