(株)ファンケル(神奈川県横浜市、成松義文社長)は、6月19日より新感覚の美容飲料「ビューティ グリーン」を新発売する。全国の直営店で先行発売し、7月18日からは通信販売での扱いを開始する。
同製品は、国産ケールを主原料に各種美容成分を配合し、飲みやすく仕上げた粉末タイプの美容飲料。リンゴやグレープフルーツなどを程よくミックスすることで青臭さをほとんど感じないフルーティーな味わいを実現する。
配合成分は、栄養価が高く“野菜の王様”といわれるケールのほか、同社オリジナルの「HTC®コラーゲン」、セラミドといった美容成分。1本あたりの使用量は、ケールが生葉約30g分、セラミド600μg、HTC®コラーゲン300mgとなっている。
メーン成分のケールは南欧原産のアブラナ科に属するブロッコリーやキャベツの原種。ビタミン、ルテインなどの抗酸化成分を豊富に含み、カルシウムをはじめとしたミネラル、食物繊維などの栄養素も高い。同社が使用するケールは、国内の契約農家との協力で、科学農薬を一切使っていない。
ファンケル総合研究所と東邦大学は、ケール青汁の摂取習慣が、アトピー性皮膚炎と診断された人の肌状態への影響を共同で研究。アトピー性皮膚炎をもつ参加者が、アトピーなしの参加者よりも皮膚の水分量が低いが、ケール青汁を飲む郡では飲む習慣のない群に比べ、皮膚の水分量が高いことを確認している。
また、ファンケル総合研究所による研究で、ケールの葉からの抽出エキスをメラニン生成に与える影響を確認した結果、メラニン生成が抑制され、チロシナーゼ遺伝子の発現量が減少することが分かっている。この結果は、ケールと同属のブロッコリーなどの植物よりも高いことが判明している。
同社では、美容効果も期待できるケール主体の飲料をさわやかでフルーティーに飲みやすく仕上げた同製品で、伸長を続ける美容飲料市場に切り込む構え。初年度の販売目標は、3億円。
製品の税込価格は1,380円(8.8g×10包)。通信販売では30包入り3,900円、徳用3箱セット(30包×3箱)が1万500円で発売する。1包あたりのエネルギーは32kcal。1日の摂取目安量は1包。