ハイム化粧品(千葉県松戸市、羽田博社長)はこのほど、アミノ酸化粧品「ディアミノ・S」を新発売した。一部生協、通販などで販売するほか、コンビニエンスア、バラエティショップ、ドラッグストアなどでの販売も視野に入れる。
同製品は、アミノ酸と植生擬似セラミドを配合したスキンケアシリーズ。7年前に発売され、リーズナブルな価格と使用感で人気のシリーズを、さらに価格を抑えリニューアルした。
「2年前の倒産からようやく本格始動する体制が整いました。そうした中で、昨今の消費者の低価格志向も鑑み、あえて当社人気ナンバーワン商品であるこの製品を容器変更や容量の調整などでコストダウンを図り、税抜きワンコイン(500円)を実現しました。若い人から高齢層まで幅広い層の方々にハイムの化粧品を使っていただければ」と同社取締役の堀江妙子氏は、価格設定の狙いを説明する。
具体的には、容器をガラスからペットボトルへ変更、容量も若干減量した。その結果、税込714円だった製品を、量は減らしたものの、対容量比でも値下げとなるワンコイン(税抜き)での提供を実現した。もちろん肝心の中身は一切変更しておらず、低価格で定評の同社にあって、同製品は一層コストパフォーマンスにすぐれる製品となっている。
ラインナップは化粧水、保湿化粧水、保湿乳液(各120ml)、保湿ジェルクリーム(35g)の4アイテム。いずれも肌にやさしい保湿素材・アミノ酸とその潤いを保護する役割の植物性擬似セラミドを配合し、安心して使用できる商品設計。価格は全てコイン一枚で買える500円(税抜き)。4つをセット購入しても税込でわずか2,100円という、低価格だ。
2007年8月の倒産から曲折を経て、立ち直った同社。新たなロゴマークもさきごろ完成し、いよいよ復活へ向け、新生ハイム化粧品として、攻めの体制へとまた一歩その歩を進めた。
大胆な価格設定で投入した同製品は、これまで同社が開拓できなかった販路開拓への戦略商品として位置づける。もともと価格競争力も含めた商品力に定評のある同社は、この製品を足がかりに、自社工場を持つ強みを最大限に生かし、“化粧品業界のユニクロ”を目指し、再生への道のりを突き進む。