日本エステティック協会は健全なエステティックの普及や発展を目的として、 多くの美容・医学関係者らにより1972年に設立、 昨年12月には一般法人格を取得した。
懸案事項であった 「業界統一エステティシャン試験制度」 は、 日本エステティック振興協議会を中心として2010年末までを目途に第1回試験を実施する方向で固まった。
「技術試験は学校毎で実施し、 その通過者に筆記試験を課す。 筆記は全国共通の試験を同一の時間帯に受験してもらう。 その試験制度、 仕組みに対し、 第3者機関の日本エステティック機構に認証を求めるという形で進めている。 詳細については今後話し合いが持たれる」 (米谷融専務理事)
同協会はエステティックの普及や技術者の交流を目的としたイベントの企画や支援に取り組んでいる。
22歳以下の若い技術者の育成と国際交流・親睦を深めることを目的とした 「技能五輪国際大会」 のビューティセラピー部門の出場サポートもその1つだ。 今年9月にカナダで実施された同大会には、 国際文化理容美容専門学校の学生である佐藤未苗氏が出場。 17位という結果だった。
「技能五輪への参加は今回で2回目。 実力の差はほとんどなかったが、 他国からは現場経験を持つ選手も出場しており、 その面で多少ハンデがあったかもしれない。 出場選手の選出方法などを改めて検討し直し、 2011年のイギリス大会に向けてのサポート体制を充実させていく」 (米谷氏)
また、 昨年35周年行事の一環として実施したエステティックコンテストを今年も学生を対象に開催する。
「エステの普及や、 技術者のモチベーションを高める取り組みのひとつとしてコンテストを実施する。 11月から、 全国の9つの地区で予選を開く。 その上位入賞者が、 来年1月に東京で開かれる決勝大会に進むという2部構成になっている」 (同氏)